あってよかった「内定者サポート」 採用担当者は「Z世代の内定ブルー対策」に苦慮

「SNSグループを作ったり、ニュースレターを流したり」

   「内定ブルー」のこじらせには、「自由な学生生活が終わってしまうのが嫌」といったさみしさや、「自分は本当に社会人としてやっていけるのだろうか」といった不安も引き金になっているという。

「今回の調査結果で『会社から歓迎されていると安心できた』がトップになったのは、ちょっと頼りない気もしますが、Z世代の不安のケアが大事という証拠でしょうね。もちろん、そんなことは不要という自立した人もいるでしょうけど。次点の『社会人として必要な知識やマナー』も、やはり不安を払拭する有効策になるんだなと感じました」

   なお、前述の調査結果によると、内定者フォローで学びたいこと(複数回答)では、「入社後の仕事に関連する知識やスキル」が39.0%、「社会人スタートに向けての心構え」が38.2%、「社会人として必要な知識やマナー」が38.0%となっている。

   Aさんは、知識やスキルが大事なのは当然だが、その伝え方も工夫しているという。

「集合研修だけでなく、内定者SNSグループを作ったり、そこに社内情報をまとめたニュースレターを流したり。また、若手社員の動画を共有したり、若手社員をメンターとして割り当ててオンラインの1on1を強化したり。会社に定着してもらうために、いろいろ工夫が必要な時代になっているんだと思います」
1 2
姉妹サイト