あってよかった「内定者サポート」 採用担当者は「Z世代の内定ブルー対策」に苦慮

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   10月1日の内定解禁を前に、2025年卒の就活が大詰めを迎えている。オトバンクがZ世代の先輩社会人500人を対象とした調査によると、企業が入社前に実施する「内定者フォロー」について、回答者の89.2%が「あってよかった」と回答した。

   あってよかった理由(複数回答)では「会社から歓迎されていると安心できたから」が54.8%と最も多く、「社会人として必要な知識やマナーを知ることができた」の48.7%、「入社後の仕事や生活についてイメージできたから」の39.2%が続いている。

  • 「内定者サポート」は重要だ
    「内定者サポート」は重要だ
  • 「内定者サポート」は重要だ

売り手市場で「もっといい会社に入れたはず?」

   調査の回答者は、20~28歳の会社員。

   内定者サポートに「あってよかったとは思わない」と否定的に答えた人は10.8%と少数だったが、その理由には厳しい意見が寄せられた。

   まず「研修や課題の内容が興味のないもの、役に立たないものだった」という理由が45.8%(複数回答)と最も多く、「時間的拘束が多くて負担だった」が37.5%、「何のための研修やフォローかわからなかった」が29.2%あった。

   そもそも内定者サポートとはどんな目的で行われているのだろうか。

   都内のIT企業で採用を担当するAさんによると、主なねらいは入社前の「内定ブルー」対策であるという。

「内定者の中には、入社前に『本当にこの会社でいいのだろうか』『社会人としてやっていけるだろうか』といった不安を抱える学生が少なくありません。特に近年は売り手市場なので、内定を得てホッとすると同時に『自分はもっといい会社に入れたはずでは?』という疑問とともに、内定ブルーをこじらせる人がいるのです」

   「内定ブルー」に企業が適切なサポートを行わないと、就活生が抑うつ状態に陥ってしまうことがあるという。

「私たちが一番恐れているのは『内定辞退』と『入社直後の退社』です。採用活動が水の泡ですし、何より選考でお断りした学生さんたちが気の毒です。未来ある本人のキャリアの汚点になるおそれもあり、それを防ぐ内定者サポートには、かなり力を入れているつもりです」
姉妹サイト