貧乏くじを引いたのは「一番乗り」のエリート
記者と小泉氏の問答は、SNSで大きく拡散され、質問者の名前がXでトレンド入りした。SNSユーザーは、権力に批判的な面を持つ一方、「報道と称せば何を言っても許されるのか」といった違和感を抱えていることも珍しくない。
小泉氏は、天性なのか、帝王学なのか、独学なのか、のらりくらりとすり抜けて、プラス評価につなげた。
世間が「進次郎構文には意味があるのかも」と感じるなかで、目新しさを欠いたのが、「コバホーク」こと小林鷹之・前経済安保相(49)だろう。
小泉氏よりも年長ながら、当選年次としては1期下。しかも世襲ではない。閣僚経験は少ないが、東大法学部からハーバード大ケネディ行政大学院を経て、元財務官僚に......というピカピカな経歴から、実務能力を期待する人もいるはずだ。
おそらく小林陣営は、いち早く出馬表明することで、本選が始まるまでに知名度を高めようとする考えだったのだろうが、小泉会見で一気に持っていかれてしまった。