「丹波」名乗るウイスキー、地元醸造に思えないと疑問の声 酒造会社釈明「誤解与えたので対応考える」

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「私どもにも悪いところがあり、どう対応するか協議しています」

   この点について、四季酒造の営業担当者は9月12日、J-CASTニュースの取材に対し、次のように説明した。

「ウイスキーの一部については、以前に造ったものになります。提携する国内の蒸溜所からも原酒の提供を受けており、ブレンドして使っています。どこの蒸溜所かは、社外秘です。この蒸溜所が海外産を使っている可能性もあるため、ジャパニーズウイスキーとはうたっていません」

   実際に海外産を使っているかどうかは、分からないという。

   四季丹波蒸溜所では、いったんウイスキーの醸造を止めていると説明した。それは、シャッターをこじ開けられたりするいたずら被害が多かったほか、違法駐車があって近隣から苦情が出たためだという。

「一部の酒屋様が貼り紙を出したことで、お客様に誤解を与えてしまいました。貼り紙にあった移転先は探していません。しかし、私どもにも悪いところがあり、蒸溜所を再開するかも含め、どう対応するか協議しています。落ち着いてから、何らかの説明を出すことも検討しています。ウイスキーは美味しいので頑張ってほしいとの声もたくさんいただいています」

   一方、この騒ぎで、同じ「丹波」の商品名でウイスキーを出している酒造メーカー「黄桜」(京都市)にも、問い合わせが寄せられている。同社の公式Xでは12日、「再度のご案内」として、23年11月に引き続き、「黄桜 丹波シングルモルト」の類似品が報告されているとして、注意を呼びかけた。

   類似品とは四季酒造の商品を指すのかについて、同社の担当者は同日、取材に次のように話した。

「類似品を特定しているわけではありませんが、私どもの商品と間違えて購入しないように呼びかけました。私どもは、ジャパニーズウイスキーの基準を満たしており、誤認されては困ります。他社の商品については、コメントする立場にはありません」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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