プロボクシングの元世界2階級制覇王者・亀田大毅氏(35)が、2024年9月11日までにユーチューブを更新し、スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋、31)の今後に独自の見解を示した。
「今まで井上選手のパワーで下がったのが...」
井上は、ライトフライ級、スーパーフライ級、バンタム級、スーパーバンタム級の4階級を制覇。バンタム級とスーパーバンタム級では、世界の主要4団体の王座を統一する快挙を成し遂げた。
9月3日に元IBF世界スーパーバンタム級王者テレンス・ジョン・ドヘニー(アイルランド、37)を相手に防衛戦を行い、7回TKO勝利で王座防衛に成功した。
井上は年内はスーパーバンタム級に留まり、将来的には1階級上のフェザー級転向を視野に入れている。
井上の今後の動向に注目が集まる中、亀田氏は「フェザーはどでかいんで」と切り出し、ドヘニー戦を振り返りながら自身の見解を示した。
「ドヘニーが11キロ増えてきたっていいますけど、向こうからすると、7キロから10キロなんて普通。だからフェザーでそうなってくると、今まで井上選手のパワーで(相手が)下がったのが、下がらなくなってくると思う」
「フェザー級4団体統一は、ちょっと難しいのかなと思っている」
スポーツ紙の報道によると、ドヘニーは井上戦で前日計量から11キロ増やしてリングに上がったという。井上の増加は7.4キロだったという。
現在のスーパーバンタム級とフェザー級では、パワーの面において差が出てくるとした亀田氏は、「壁にぶち当たるのならば、フェザーなのかなと。昨日(ドヘニー戦を見て)、確信に変わった」と語った。
そして、フェザー級に転向した際、バンタム級、スーパーバンタム級に続いて4団体王座統一が可能か否かに言及した。
亀田氏は「フェザーまでいくと思いますが、完全制覇(4団体統一)というか、全部が全部取るのかといったら、僕はちょっと厳しいかなと昨日思った」とし、「年齢もあるので。(世界王座を)4個取るのは、いきなり全部取れない。1個1個取っていかなくては。そうなったら年齢的にも34歳ぐらい。全部取る姿はもちろん、全然想像ができるが、ちょっと難しいのかなと思っている」との見解を示した。
スポーツ紙の報道によると、井上の次戦は12月に予定しており、対戦相手はIBF、WBO世界スーパーバンタム級1位サム・グッドマン(オーストラリア、25)になる見通しだ。