「アッコにおまかせ!」の「初音ミク事件」17年ぶりに再燃... 番組終了報道で「ホントに酷かった」「未だに許していない」

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   情報番組「アッコにおまかせ!」(TBS系)が来春終了するのではないかとの報道をきっかけに、同番組で過去に起こった「初音ミク事件」が注目を集めている。

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  • 「アッコにおまかせ!」公式インスタグラム(@akkoniomakase_official)より
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パリ五輪・北口榛花選手への「トド発言」も話題に

   同番組をめぐっては、24年8月11日放送回で、司会の和田アキ子さんがパリ五輪・陸上女子やり投げで金メダルに輝いた北口榛花選手について「アハハ......なんか、トドみたいなのが横たわっているみたいな。かわいいなあ......」などとコメントしたことが賛否を呼んだ。

   和田さんは北口さんのファンを公言しており、他意のないコメントだったとする見方もあるが、どんな理由であれアスリートの容姿に言及するのは失礼だなどとする批判が寄せられた。

   和田さんは翌週、番組冒頭で約2分間にわたって謝罪を行ったが、その後も責任を問う声が上がっていた。

   複数報道によれば、このトラブルが大きなきっかけとなり、同番組は25年春をもって終了する見込みだと、24年9月9日ごろから話題になっている。

   この終了報道を受け、SNSでは「初音ミク事件」なるワードがトレンド入りしている。

2007年の「初音ミク」特集に批判が殺到

   初音ミク事件とは、07年10月14日に放送された同番組での、バーチャルシンガーソフトウェア「初音ミク」に関する特集を発端とするものだ。初音ミクをはじめとする「VOCALOID(ボーカロイド)」は、現在では広く市民権を得ているが、当時はまだ発売されたばかりのソフトウェアであり、インターネットを中心に話題になり始めた頃だった。

   特集では、初音ミクについて秋葉原で街頭インタビューを行い、秋葉原で話題の存在だと紹介。楽曲制作を手掛けるユーザーの自宅を訪問し、ナレーションで「歌詞と音程を入力すればヴァーチャルアイドルが歌ってくれる」「萌え萌えアイドルがまるでレコーディングをしたかのように歌ってくれるのだ」などと説明した。

   番組では、ユーザーの手がけたオリジナル曲も放送していたが、メインとなったのは初音ミクそのものではなく、ユーザーの「3次元には興味がないんで」「俺の嫁」といった発言など、いわゆる「オタク」的な趣味だった。最後には、ナレーションが「普段は何を」と質問し、「コンビニでアルバイトを」としたユーザーに対して「ふーん、ご立派ですねえ」と馬鹿にするような返答を行っていた。

   「オタク叩き」とも取れる演出に、番組を見たユーザーらから怒りの声が相次いだ。番組だけでなく、初音ミクの開発元であるクリプトン・フューチャー・メディアのホームページにあるブログへの書き込みが殺到する事態となった。

開発元「制作サイドに誘導されて発したコメントが使われる始末」

   騒動を受け、クリプトン社代表取締役の伊藤博之氏は当時、公式サイトでお詫びを発表している。

   「弊社社員が事前に弊社側で用意した原稿を元にコメントさせていただきました」としつつ、「フタを空けると、こちら側で伝えたかったコメントの代わりに、取材時に制作サイドに誘導されて発したコメントが使われる始末。また『初音ミク』の本領を発揮する歌声が殆ど紹介されないという、本当に残念な内容。。。」と当初の予定とは異なる内容に編集されていたと説明した。

   その上で、「計らずもマスコミに対する認識の甘さが露呈する形となってしまいました」として謝罪を行った。

   今回の番組終了報道を受け、当時を思い出したというユーザーが少なくないようだ。Xでは、今でも納得がいっていないと憤る声も目立つ。

「初音ミク特集事件はホントに酷かった あの時代まではまだ『オタクはどれだけ笑い者にしてもバカにしてもいい』みたいな空気がテレビ制作側にあったように思う」
「なお、古参のボカロファンは2007年の『初音ミク事件』を未だに許していない(ただし悪いのはアッコさんではなくプロデューサー)」
「トド発言よりもこの時に打ちきりになってたら良かったのに あの時の出演者も製作陣も音楽の世界がどう進化するのかなんて誰も理解できてなかったんだろうなあ」
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