出版不況、雑誌休刊ラッシュと苦戦のなか 業界大手KADOKAWAの売上に匹敵...社員6人の地方出版社とは

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スマホで1400誌の雑誌を、月額580円で読み放題

   J‐CASTニュースBiz編集部は、調査をまとめた帝国データバンク情報統括部の飯島大介さんに話を聞いた。

――人気雑誌が休刊ラッシュの苦境と指摘していますが、ズバリ、一番大きな理由は何でしょうか。

飯島大介さん 身もふたもない言い方になりますが、紙の雑誌が読まれなくなったためです。それには理由があって、インターネットメディアの台頭が大きい。雑誌がオンラインで配信され、タダで読めるようになりました。

最近は、1400誌を超える最新の人気雑誌が月額580円(税込)で読み放題という「dマガジン」もあらわれました。1冊数百円で雑誌を買う時代ではなく、月額数百円を出して、スマホであらゆる雑誌を読む時代です。

雑誌が売れなくなれば、広告が入らないから制作費にお金がかけられず、面白くなくなる......。ますます売れなくなり、広告が入らない......。果てしない悪循環が続きます。

――30代以上の女性に聞くと、かつてはファッション誌にカリスマモデルがいて、「彼女たちのようにキレイになりたい」とよく女性誌を買ったものですけれども、今の若い女性はインスタを見ると言います。

飯島大介さん 『Seventeen(セブンティーン)』の鈴木えみさん、北川景子さん、『JJ』の滝沢カレンさん、『CanCam』の蛯原友里さんといった人気モデルたちが誌面を彩りましたが、『Seventeen』は冬季ごとの発行、『JJ』は休刊になってしまいました。
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