歴代内閣が継承、見直さない方針を国会答弁
河野談話をめぐっては、岸田内閣を含む歴代内閣が継承しており、見直さない方針を国会で答弁している。仮に「河野内閣」が成立した場合、河野談話を引き継ぐか否かが質問の趣旨だったとみられるが、河野氏はこの点には直接答えていない。
河野談話をめぐる問題は、河野氏にとっても頻出質問だった可能性がある。河野氏が「ネット上のデマについて」と題して22年末にウェブサイトに掲載した項目では、
「父親に対して、河野談話の取り消しを迫らないのは、親中だからだ」
という声があるとして、次のように説明している。
「俗に河野談話と呼ばれる官房長官談話は、発言者の個人的なものではなく、内閣の見解ですから、取り消すことができるのは内閣だけです。内閣の見解は、発言者といえども、個人的に取り消すことはできません。誰かが発言を取り消す、取り消しを迫るという個人的なことではなく、内閣がその立場、見解を変えるかどうかという問題です」
(J-CASTニュース編集委員 兼 副編集長 工藤博司)