子育て中のママの写真で安心させる手口
J‐CASTニュースBiz編集部は、調査を担当した国民生活センター相談情報部の小谷野武瑠(こやの・たける)さんに話を聞いた。
――なぜ、ここ数年、スキマ時間副業の詐欺が急増しているのでしょうか。
小谷野さん まず、スキマ時間に稼ぎたいというニーズが増えていることがあげられます。
また、SNSが発達して利用する人が増えているうえ、Webマーケティング技術が発達したから、「副業したい」とか「ちょっと空いた時間に」などと検索すると、関連のスキマ時間副業広告が上位に表れてくるようになりました。
その中に、詐欺広告があり、目につきやすくなっています。興味を引かれてクリックすると罠にはまる仕掛けです。
――なるほど。しかし、女性が男性の4倍も被害に遭う人が多いのはなぜでしょうか。
小谷野さん 子育てをしながら、少しでも家計の足しにと、在宅の空いている時間に副業で稼ぎたい母親が多いからでしょう。先ほど述べたように「在宅」「副業」などと検索すると、詐欺広告が上位に表れます。
しかも、広告の目立つところやメッセージアカウントに、子育て中のママさんの写真が写っているケースが多いのです。そして、「20代~30代女性の間で話題沸騰!」「スキマ時間にピッタリ、スタンプ送ればOK」などと、若いママさんの興味をそそるうたい文句で誘います。