副業で稼ぐはずが、お金を取られる3つのケース
【事例3】報酬を出金しようとしたらアカウントが凍結され、高額な解除費用を請求された
「1分で稼げる副業」というSNS広告が目に留まった。広告には「SNS広告を送信するので、広告に『いいね』するだけ。『いいね』の数を上昇させてフォロワー数を多くするのが目的。1案件100円から800円、月3万円から5万円は稼げる」「ユーザー登録するだけで1500円が貰え2000円以上貯まると出金もできる」と書かれていた。
自分にもできると思い、メッセージアプリで友だち登録した。自動でメッセージが消えるアプリをダウンロードするよう言われ、そのアプリに広告が送信されてきたので「いいね」した。
数十分に1回間隔で広告がくるので、そのつど作業をし、出金するには3000円を振り込む必要があると言われたので個人口座に振り込むと、報酬分も含めて4000円が振り込まれた。
その後、合計20万円を振り込んだ。貯まっていた報酬を出金しようとしたらアカウントが凍結された。アカウントの凍結解除のために40万円振り込むよう言われた。(2024年1月・30歳代女性)
国民生活センターによると、この手口の特徴は、お金を稼ぐために副業を行なっているはずなのに、さまざまな理由をつけて金銭を請求され、その金銭が戻ってこないこと。おもな理由は次の3つだ【図表2】。
(1)「高額報酬のタスクは事前に送金が必要」などと、タスク実行前に振り込みをさせるパターン。
(2)「ミスをしたために処理費が必要」などと、タスク実行後に振り込みをさせるパターン。
(3)「報酬を引き出すためには費用がかかる」などと、報酬を得る段階で振り込みをさせるパターン。
どうして簡単にだまされてしまうのだろうか。