「客観的な基準にもとづく成績の再評価を指示しました」
これらの投稿は、大きな反響を集め、学生への措置を引用したものは、6万件以上の「いいね」が集まっている。
マークシートをめぐるこの対応については、疑問の声の方が多いようだ。「一生懸命考えた回答なのか当てずっぽうなのかどうやって判断するんや?」「択一問題で、確信がなくてもどれかに丸をつけるなんて昔から普通だ」「記述式のテストにすればいいのに」といった意見が寄せられている。
9月4日ごろになって、学内で動きがあったとの情報がX上で出て、投稿者も同日、マークシートの解答通りに採点することになったと報告した。6日ごろには、成績が修正され、単位が取れたとの投稿も出た。
早大の広報課は9日、J-CASTニュースの取材に対し、ネットで名指しされた教授について、政経学部の役職者が面談を行ったとしたうえで、メールの回答でこうコメントした。
「『不自然な回答』を客観的に判断することができないため、政治経済学部は今回の対応については問題があったと認識しております。教授には厳重に注意を行い、客観的な基準にもとづく成績の再評価を指示しました」
今回の対象になった学生については、大学からの連絡が完了しているとしたうえで、こう述べた。
「今後も学生からの問い合わせに対しては、一連の経緯を踏まえ丁寧に対応する所存です。なお、単位を落とした学生の人数は公表しておりません。また、本学では単位を落とした学生について、その理由を公表することはしておりません」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)