議場からどよめきも
委員が「今のは法的責任の話ですよね」とし、「記者会見で『噓八百』とか『公務員失格』とか言ってね。いや、告発文書に書いていることに一部事実出てるやん、と。そういうこと何にも報告しなくて、どんどん疑惑が広がっていって今こんな現状になってると思いますけど。それでも道義的責任感じないですか」と声を荒げた。
斎藤氏は「記者会見でも毎回言わしていただいてますけど、1つ1つの対応は積み重ねながらやってきているので、そこは法的な問題点がないように適切にやってます。色々な道義的責任を指摘されていますけども、県が行政機関としてきちっと対応している以上、そこも含めて私としてはちゃんとやってきたと思っています」と表情を変えずに答えた。
委員が「4月15日なんですけれども、『公益通報の(調査)結果を待たずに元局長を処分できないか』と人事課に検討を依頼されているんですけど、これは知事の指示ですよね」とすると、斎藤氏は「私がそういった指示をしたっていう記憶はないですね。記憶上、指示はしていないと思います」と回答。議場からはどよめきが上がった。
一連の事案をめぐっては、斎藤知事の部下である県幹部が元局長のパソコンに保存されていた告発内容とは無関係なプライベートな情報を県議らに開示していた疑いがある。
こうした内容を知っていたかと問われると、斎藤氏は「えっと、知らないですし、私は指示も関与もしていませんし」と疑惑を否定した。
報道を受け、指摘された職員らに直接確認したとして、「皆さん『していません』とおっしゃっていたので、してないと信じている」とした。