「街の美容室」倒産ラッシュの苦境 若い女性が動画見ながら「セルフカット」、「690円カット」激安店も追い討ち

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YouTube動画に氾濫、若い女性のセルフカット

――ホームケアといえば、自分で鏡を見ながら「セルフカット」する女性が増えていますね。

YouTubeやTikTokを見ると、「美容師が教える、たった5分で終わるセルフカット」とか、「ロングヘアをゴムで結んでカットしてみました」とか、「セルフカット用のハサミとスキバサミは、これがおススメ」といった動画が山のようにあふれています。

飯島大介さん これだけ物価が上がれば、食料品を削るわけにいきませんから、大きく節約するところといえば美容代になります。自分でやる人が増えることも仕方ありません。

美容室の中には、料金を安くするために、機械による「オートシャンプー」を導入したり、客自身が髪を乾かす「セルフブロー」をさせたりする店も出ています。

――今後、美容室業界はどうなるでしょうか。倒産はますます増えていきますか。

飯島大介さん 人間の髪は伸び続けますから、美容室という商売がなくなることはないでしょう。ただ、メインの客である若い世代にどうやって響くか、経営戦略を立てられない店は淘汰されていきます。

立地条件も考えたほうがいいと思います。住宅街にある店なら、何度も来てもらえるように、手の届く範囲の低料金を工夫する必要があります。都心の高級な街にある店なら、高付加価値のあるサービスをどう提供していくかにかかってきます。

いずれにしろ、倒産ラッシュが高止まりする厳しい状況が続くと思います。

(J‐CASTニュースBiz編集部 福田和郎)

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