サッカーワールドカップ(W杯)2026アジア最終予選が2024年9月5日、韓国ソウルワールドカップ競技場で行われ、韓国がパレスチナと対戦し0-0で引き分けた。
「少なくとも芝生のせいで選手たちが本来の実力を発揮できなかった」
FIFAランキング23位の韓国は、同96位パレスチナに対し得点できず、ホームで痛恨のドロー。10年ぶりに韓国代表監督に復帰した洪明甫監督(55)の初陣を飾ることができなかった。
格下相手に白星が期待されるも、攻撃陣が精彩を欠き、代表の絶対的エースのソン・フンミン(32)も不発に終わった。
地元メディア「OSEN」(ウェブ)は、韓国が得点できなかった要因のひとつに芝生の状態が悪かったことを挙げた。
記事では「芝生のせいで勝てなかったわけではない。しかし、少なくとも芝生のせいで選手たちが本来の実力を発揮できなかったのは事実だ」との見解を示した。
記事によると、ソウルワールドカップ競技場はサッカーの試合がない時はコンサートの会場として使用されることもり、その影響で芝生が傷んでいるという。
「何度も選手が転倒したり、うまくシュートを打てないシーンが」
実際、8月24日に行われた国内リーグの試合で、芝生の状態が問題視されたという。試合に出場した選手や監督から芝生の状態に関する「苦言」が出たという。
同メディアは「パレスチナ戦を控え、芝の状態は全く改善されなかった。むしろ、目に見えるほど芝の状態がさらに悪化した。競技場の芝生を急いで処理したのか、肉眼で部分ごとに芝の色が違うことが確認できるほどだった」とし、パレスチナ戦を次のように振り返った。
「このような芝生の状態により、何度も選手が転倒したり、うまくシュートを打てないシーンが何度も見られた。特に細かいパスがうまく繋がらず、韓国選手たちはみなで苦戦した。後半に入ると、選手たちがプレー中に芝生を掘り起こす姿も見られた。主将のソン・フンミンも同様だった。芝生の状態がよくないため、うまくボールタッチができず、最善を尽くしてプレーしたが、惜しいシーンが続いた」
最終予選B組に属する韓国は、初戦を引き分けグループ4位に。1位はオマーンを1-0で下し勝ち点「3」を獲得したイラク。韓国は10日に敵地でオマーンと対戦する。