意外と若手の意見を尊重、縦社会ではなくなった総合商社
――総合商社が上位30社に5社、特に上位10位に4社も入っていますが、総合商社の強みは何でしょうか? 商社は最初の配属先でコースが決まってしまうと言われますが、配属ガチャや年功序列の問題を克服しているのでしょうか。
広報担当者 総合商社のクチコミを見ると、やはり高く評価されているのは高年収・高待遇に関する点です。さらに近年では、年功序列の企業文化が残るものの、実力のある社員が評価される人事制度に変わろうとしている様子がうかがえます。
8位の伊藤忠商事は、年功序列に基づき基本的には入社歴をベースに給与が決まるものの、社員一人ひとりが目標を設定し、達成度合いによって評価をする「目標管理制度(MBO)」が浸透しており、納得感がある、といった声が見られました。
伊藤忠商事「朝型勤務を積極推進しており、20時以降の残業は原則禁止。勤務時間内の効率性は求められるものの、ワークライフバランスは商社の中では非常に良いと思います」(職能、男性)
住友商事「意外と若手の意見も尊重され、皆様が想像される縦社会ではない点が特徴。人格者が多く、働くうえでのストレスが極めて少ない」(営業、男性)
三井物産「中堅若手の中でも、実力に応じて給与差をつける動きが進んでおり、それに伴う満足度の上昇が見られる」(営業、男性)
丸紅「給与制度:年功序列である程度までは自動的に上がっていくが、人事制度が変化し、バンドの上がり具合が緩やかになったように感じる」(コーポレート、男性)