Xで災害情報を発信・拡散する人、ご注意 「ニセ情報見分ける自信ある」と言いながらファクトチェックしてますか

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発信せずに拡散だけの人は、より真偽を見分ける自信がない

   こんなありさまで、災害時の情報拡散は大丈夫だろうか。J‐CASTニュースBiz編集部は、調査をまとめたモバイル社会研究所の水野一成さん(防災・子ども・シニア調査担当)に話を聞いた。

――先日の台風10号でも「多摩川氾濫」のニセ映像が拡散しました。生成AIによって米国の洪水が多摩川の洪水に簡単に加工されるようになったと指摘されていますが、この傾向は今後加速するでしょうか?

水野一成さん ご指摘の部分については、調査分析はできておりません。ただ、災害に関わらず、一般的な傾向として、より精巧な映像が生成されることで、真偽を見分けることがより困難になっていると思われます。

――Xで災害情報を発信・拡散した経験がある人は、経験のない人よりニセ情報を見分ける自信があると答えた割合が多いです。しかも、特に10~20代にその傾向が強いですが、その理由はなんでしょうか。何か根拠があって自信を持っているのでしょうか。

水野一成さん 2つに分かれると思います。1つは、ICTリテラシーが高く、そのスキルを情報元の検索(ファクトチェック)などを行っているから自信があると答えた層。もう1つは、何か根拠があるわけではなく(ファクトチェックは知らない・行わない)、日頃からSNSを多用している、普段からネット上の情報に信頼を置いている層。これらが混在していると思われます。

注目したいのが、発信はせずに拡散だけをしている人は、より真偽を見分ける自信がないということです。おそらく、友人や家族などの知人からの情報なので大丈夫と思い、拡散している人もいるのではないでしょうか。
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