米ボクシング専門メディア「ボクシングニュース24」(ウェブ版)は2024年9月3日、スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋、31)の特集記事を公開し、今後の試合に関して独自の見解を示した。
「グッドマンはパンチ力に欠け格好の標的」
井上は3日に東京・有明アリーナで、元IBF世界スーパーバンタム級王者テレンス・ジョン・ドヘニー(アイルランド、37)と対戦し、7回TKO勝利を収めた。
危なげない内容で4団体王座の防衛に成功した井上。スポーツ紙の報道によると、次戦は、スーパーバンタム級IBF、WBOともに世界1位のサム・グッドマン(オーストラリア、25)が有力視され、12月に対戦する見通しだ。
「ボクシングニュース24」は、次戦対戦の可能性が高いグッドマンの実力に言及しつつ、今後の対戦相手について独自の見解を示した。
記事では「グッドマンはパンチ力に欠け、井上にとっては格好の標的であり、ファンが次にこの日本のスターファイターに期待していたファイターではない」と辛らつに評し、こう続けた。
25年4月にも米ラスベガスで試合を予定
「ファンが見たいのは、31歳の井上尚弥が126ポンド(フェザー級)に階級を上げて、ブルース・キャリントン、アンジェロ・レオ、ラファエル・エスピノーザ、ニック・ボール、ロビーシー・ラミレス、ブランドン・フィゲロアを相手に実力を試す姿だ」
記事で取り上げた、アンジェロ・レオ(IBF)、ラファエル・エスピノーザ(WBO)、ニック・ボール(WBA)、ブランドン・フィゲロア(WBC暫定王者)は、フェザー級の各団体の王者。ブルース・キャリントン(米国)はトップアマからプロ入りした新鋭で、ロビーシー・ラミレス(キューバ)は、五輪2大会連続金メダリストで、元WBO王者だ。
将来的にフェザー級転向を予定している井上だが、少なくとも年内はスーパーバンタム級に留まるようだ。
米ボクシング専門メディア「ボクシングシーン」(ウェブ版)によると、井上を共同プロモートする米トップランク社のボブ・アラムCEOは、井上の今後のプランを明かした。
12月に防衛戦をこなした後、25年4月にも米ラスベガスで試合を予定しているという。世界的ボクサーとなった「モンスター」の今後に目が離せない。