同じ社内でも、職種によってハイパフォーマーが少しずつ異なる
――ハイパフォーマー分析の注意点として、7つの要素を持っているかどうかで「優秀」と判断するべきではない。何をもって「優秀」と判断するかは企業によって異なる、とあります。
そして、「自社で活躍する人材かどうかを予測するには、まず『自社にとってのハイパフォーマーの特性』を知ることが大切と強調していますね。
担当者 最初に述べたように、会社の規模や業種、事業計画、社風などの状況によって、自社にとっての「優秀」で「必要」な人材は変わってきます。
ハイパフォーマーの特徴をすべて兼ね備えた素晴らしい人材がいたとしても、たとえば仮に、その人が外国人で日本語を一切話せない、とします。自社社員も誰一人として英語を話せない、事業を海外展開する予定もない、という状況であれば、日本語で社員とコミュニケーションをとれる人材のほうが社にとっては「優秀」で欲しい人材といえるのではないでしょうか。
この会社のハイパフォーマーの条件には「日本語が話せる」も入ることになります。
――アスマークでは以前、「『仕事ができる人』と『優秀な上司』の差」を調査したことがありますが、相通じるものがありますね(参考記事:J-CASTニュースBiz「仕事ができる人」は「優秀な上司」になれない エース社員を一気にダメ上司にしない方法 専門家のアドバイスは)。
担当者 「仕事ができる人」と「優秀な上司」の違いの調査では、役職や立場によって求められる人材の特徴が異なる、という結果が出ました。
今回は「自社にとってのハイパフォーマー」の特性を知ることが必要と書いていますが、もっと細かく考えると、同じ会社の中でも、職種や役職によってハイパフォーマーの特徴も少しずつ異なってくるのだと思います。