レインズインターナショナル(横浜市)が展開する飲食チェーン「しゃぶしゃぶ温野菜」について、食べ放題で提供された「イベリコ豚」の写真を添えて、脂身の多さに驚く投稿がXで話題になっている。
同社は取材に、「イベリコ豚は元々脂が多い豚ですが写真の商品は我々としては本来提供すべきものではありません」と答えた。
見た目に驚いたが味には満足
話題の発端は、Xユーザー「きょんたん@旦那(@chroshinco)」さんが2024年8月31日、温野菜の食べ放題で提供されたしゃぶしゃぶ用「イベリコ豚」の写真を投稿したこと。
写真を確認すると、ふちが赤色の白い帯が並んでいるような印象で、肉の大部分を脂身が占めている。公式サイト上のイメージ写真と比べても赤身が少なく見える。投稿者はかねて脂が多い豚と知っていたというものの、予想外の状態を目にして素朴に驚いた旨を伝えている。一方で味には満足したという。
投稿は14万件超の「いいね」を集め、同様の肉を提供された覚えがあるといった経験談も寄せられた。また、下記のように様々な反応が上がっている。
「いくらイベリコでもこれはきびちー」
「美味しいとは思うが、脂身多すぎ」
「これは好みが分かれますよね とろけるような脂身が好きな人にはたまらないんだと思います」
「脂身も美味くてしゃぶしゃぶで余分な油落として食べるから、提供してるんだろーな しかもリーズナブルだし」
実際、この脂身の多さは温野菜では許容範囲なのか、仮に客が要望した場合は交換できるのか。レインズインターナショナル広報部は9月3日、J-CASTニュースの取材に対し、「イベリコ豚は元々脂が多い豚ですが写真の商品は我々としては本来提供すべきものではありません。当然ご要望をいただいた場合は交換いたします」と答えた。
イベリコ豚は脂が魅力も...
広報部によると、そもそもイベリコ豚は「遺伝的に脂肪を蓄えやすい性質」を持ち、赤身を多く作るために品種改良された一般の豚と比べて脂の多さが目立つ。一方で、脂の質も全く異なるという。
具体的には、オリーブオイルの代表的な成分として知られる「オレイン酸」を多く含むため、「しつこく感じないと評価をされたり、健康面で注目をされる事が多いです」。ほかにもイベリコ豚はビタミンB群、ビタミンE、抗酸化物質を多く含むと説明する。
温野菜が提供するスペイン産のイベリコ豚の特徴については、「きめ細やかなサシと甘みのある脂が特徴で、口に入れた瞬間にとろける食感を味わえます」「野菜との相性は抜群で、出汁の旨みがより一層深まります」とした。
ただ、今回の反響には「写真の商品は我々としては本来提供すべきものではありません。こういった商品が提供されないよう店舗の指導に努めてまいります」と重ねて伝えている。