イトーヨーカドー「33店舗閉鎖」どんどん進む 閉店決まる前から大勢が利用していたら...

   店舗整理が続くイトーヨーカドーで、八戸沼館店(青森県八戸市)が2024年8月31日、閉店した。オープンから26年だった。

   親会社のセブン&アイ・ホールディングスは、2026年2月までに全国でイトーヨーカドー33店舗を閉鎖すると明らかにしており、その措置が進んでいる格好。9月以降も次々と姿を消していく予定だ。

  • 今後も存続するイトーヨーカドー武蔵小杉駅前店
    今後も存続するイトーヨーカドー武蔵小杉駅前店
  • 11月に閉店する春日部店
    11月に閉店する春日部店
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人気バンドの解散ライブ状態

   八戸沼館店の閉店を伝えた青森放送の映像を見ると、営業終了時間前には店の入口前に大勢の人が集まっていた様子が分かる。店長が挨拶をしたのちに一斉に拍手が起き、シャッターが閉まるときにはスマートフォンで撮影する人々の姿がみられた。

   こうした光景は、各地のイトーヨーカドー閉店日に起きている。神奈川県横浜市の綱島店が8月18日に営業終了した際は、店の外を相当な数の人が埋め尽くし、「ありがとう」の声があちこちからあがって拍手が鳴り響いた。さながら、人気バンドの解散ライブ状態だと、インターネット上で話題になったという。

   一方でネット掲示板では、これだけ大勢の人が普段から利用していれば閉店しなかったのではないか、という指摘も、少なからずあった。

   9月は、23日に福住店(札幌市)、29日には津田沼店(千葉県習志野市)と上板橋店(東京都板橋区)、弘前店(青森県弘前市)の3店が最終営業日を迎える。11月24日には、漫画「クレヨンしんちゃん」に登場するスーパーのモデルとなった春日部店が閉店予定だ。

   イトーヨーカドーは、北海道と東北地方からは完全撤退するという。他の地域でも、閉店が進んで「ヨーカドー空白県」が生まれる模様だ。

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