非常に強い勢力で九州を横断し、ゆっくりと北上を続けている台風10号。この台風の影響で、東日本を含めた広い範囲が大雨に見舞われている。
こうした中、毎年恒例となっているチャリティー特番「24時間テレビ47」(日本テレビ系、8月31日・9月1日)のチャリティーマラソン企画が、トラックを周回するコースに変更してスタートした。
「強行」とも言えるチャリティーマラソンの決行に、SNSでは疑問の声が相次いでいる。
1000人のチャリティー市民ランナーの参加は中止に
「ノロノロ台風」と称されるほどのゆっくりとしたスピードで日本列島を北上している台風10号だが、1日に本州を北上し、その後熱帯低気圧に変わる見込みだという。ただし、熱帯低気圧に変わっても大雨は続き、引き続き土砂災害や川の増水、氾濫に警戒が必要だ。
台風への警戒が強まる中、2024年8月31日午後6時30分から「24時間テレビ47」がスタートした。当初の予定では、全国から募った1000人のチャリティー市民ランナーとともにスタートし、3~5kmを一緒に走る予定だった。
しかし、台風の影響を受け、市民ランナーの参加は中止となった。また、31日は公道を走るルートから横浜・日産スタジアムのトラックを周回するコースに変更。市民ランナーではなく芸人仲間らが参加し、やす子さんとともにマラソンをスタートした。
やす子さんはXを通じ、「本来なら1000人の方と一緒にスタートする予定でしたが台風により中止となってしまいました しかし、1000人以上の皆様からの応募メッセージは全て読ませていただいております!!!! 今回は一緒に走れませんでしたが皆さん仲間す~」と、全国のランナーから寄せられたメッセージを手に、笑顔の写真を公開した。
31日夜には、「休憩中です! 応援沢山ありがとうございます がんばります」とグラウンドに置かれた椅子に腰掛け、笑顔でガッツポーズをする写真も公開。
1日には、「おはようございます 今日もがんばります はい~」と太陽や笑顔の絵文字を添えてつづっている。
1日朝からは例年通りの公道でのマラソンに
このマラソンには賛否の声が寄せられている。マラソンのスタート後には、「やす子前進」のほか、「トラック250周」「日産スタジアム」などの関連ワードがXでトレンド入りした。
大雨の中スタートしたマラソンについて、「本末転倒では」などとする声がある。
「冷静に考えて250周も同じ景色眺めながら延々と走り続けるってなんの拷問かって思いませんか? そんな事するくらいなら中止でいいじゃない」
「24時間テレビ、『とりあえず放送中走ること』だけが目的になってない? 24時間マラソンがどうかは一旦置いといて、トラック250周で感動もドラマも生まれようがないし、『本質を考えず形だけやってる風を装う』仕事そのものだと思うんだけどw」
「街中に出てたくさんの人に触れ合うならまだしもトラックを走らせる罰ゲームなら社員がやればいいよ」
一方、応援の声も目立つ。
「やす子さんが児童養護施設の子ども達のために走りたいという気持ちは優しい素敵な精神だなと思います やす子さんの事は尊敬してますし応援してます」
「やす子さんが頑張る姿を見て、誰かが勇気づけられればそれがいい!! 否定するのは簡単だけど、私はチャレンジャーを応援したいと思います」
なお、1日朝からは日産スタジアムを出て、例年通り公道でのマラソンがスタートしている。