「ハリスVSトランプ」米大統領選「経済政策」比較...どちらが勝つと世界と日本にプラス? 最悪シナリオは米国債のデフォルト(2)/第一生命経済研究所・前田和馬さん

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ズバリ、トランプ氏が6割の確率で勝つと思う理由

――となると、日本経済にとってはハリス氏のほうが安心ということになりそうですが、前田さんはズバリ、どちらが勝つと思いますか。

前田和馬さん 9月のテレビ討論会や株価を含む経済動向など、まだまだ読めない点が多く、接戦が予想されます。ただ、現時点ではトランプ氏有利とみています。勝率としてはトランプ氏6割、ハリス氏4割くらいでしょうか。

たしかに現在、ハリス氏に勢いが感じられますが、それはテレビ討論で衰えの見えたバイデン氏撤退からの期待感が強いからでしょう。これからはハリス氏の大統領としての資質が問われます。

ハリス氏はバイデン政権の経済政策の負の資産を引き継いでいます。米国民はトランプ氏が勝利した方が経済的によくなると思っており、ハリス氏はこうした不安を跳ね返さないといけません。

結局、「どちらの候補が私たちの生活をよくしてくれるのか」という問題は、投票先を決めるうえで重要と思います。

――しかし、世論調査ではハリス氏のほうが若干リードしていますよ。

前田和馬さん 数%は誤差の範囲です。トランプ氏の熱狂的支持者はメディア嫌いが多く、世論調査に協力しない「隠れトランプ」がいるといわれます。過去2回の選挙においても、トランプ氏は一部で事前予想よりも多くの票を取るなどの伸びを示しました。
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