100%売場主導!徹底した現場への権限移譲で急成長...ロピアがめざす、働きがいある職場とは【インタビュー】

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正しく実践可能な理念だからこそ浸透し、人が集まる

前川 御社の掲げる「食のテーマパーク」という言葉に込められた意味ですね。

浜野さん はい。弊社では、この思いに共感している従業員が活躍していると感じています。
最近、当社のブランドストーリー作成のために外部会社へ依頼し、社外のインタビュアーの方に経営幹部や女性リーダー、生え抜き社員からキャリア採用者までさまざまな層の思いを聴いてもらったのですが、その際のインタビュアーが「誰もが同じように理念への共感を語ってくれる」と感動されていました。ただ、それでは記事が作りにくいとこぼされていましたが(笑)。

前川 それだけ共通の理念やビジョンが、組織に浸透しているということですね。
私は20年近く、人が活きる企業を訪問しその秘訣を探求し続けていますが、共通しているのは、確固たる理念やビジョンがしっかりあり、それがお題目ではなく、きちんと現場に浸透している組織ほど強いし伸びるということです。
御社も正にそうですが、それほどまでに理念やビジョンを徹底できるのは、なぜだと考えますか。

浜野さん それは、理念やビジョンが明快で、かつチーフ経営とも整合しているからだと思います。
私たちの原点にある「お客様に喜びや感動を与え、愛される存在になろう」という思いは、当たり前のことかもしれませんが、素朴だからこそ分かりやすく、誰もが共感できるものではないでしょうか。
また、理念で「同じ商品ならより安く...」と掲げたところで、実態は本社が決めた商品や価格、売り方を実践するだけでは実感も湧きませんよね。チーフ経営の仕組みがあるからこそ、日々の仕事で自分自身の力で理念を体現し、それが成果に繋がっていく環境づくりができています。
だからこそ理念やビジョンが単なるお題目にならず、強い共感を持って受け入れられていると感じています。

前川 なるほど。素晴らしいですね。理念やビジョンがまっとうで腹落ちでき、社員自らが実践して実感できる。だから理念経営に拍車がかかっていくのですね。

浜野さん 日本において、小売業は決して社会的ステータスが高い業種とはいえません。しかし近年、弊社は名だたる企業から優秀な人材にも来ていただいています。その要因は、どんな思いで何を目指すのかという理念が明らかで、それに共感した仲間たちと共に理念の実現を目指すという姿勢にあると実感しています。
企業が成長拡大していくなかでは、理念を重視し続けていくのは極めて重要だと考えています。理念という柱がないまま、業績拡大に伴って業種・業態をやみくもに多角化させてしまい、失敗する企業も多いですから。
だからこそ弊社の理念は、食という世界のあらゆる人にとって必要不可欠な領域で、感動や喜びを提供するという方針に絞り込んでいます。さらに、誰にとっても分かりやすい表現で、現場で実践できる仕組みを整えることで、仕事を通じて日々理念を磨くことができるのです。
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