声優・潘めぐみさんが2024年8月27日、自身のインスタグラムを更新。アニメ「攻殻機動隊」シリーズの草薙素子役などで知られる声優の田中敦子さんの訃報を受け、田中さんへの思いをつづった。
「せめて、此処に偲んで」
潘さんは27日、NETFLIX配信のアニメ「攻殻機動隊 SAC_2045」での田中さんとの思い出を振り返った。「ある年の春」という時期に、潘さんが収録後にスタジオを出ると、田中さんから声をかけられ、花見をしたという。
「あのとき、敦子さんと、たくさん写真撮ったなぁ。連絡のやりとりも、此処に、確かに残ってる。『少佐』と呼ばせて頂けたこと、『江崎』と呼んで頂けたこと、そして、公安9課のもとで共に戦えたことは、人生の誇りです」
アニメでの役どころになぞらえて、そうつづった潘さん。2023年11月に行われた映画「攻殻機動隊 SAC_2045 最後の人間」の舞台挨拶で、田中さんが語ったことも印象深いようだ。
「どうか忘れないでください。皆さんがネットにアクセスするとき、『攻殻機動隊』にアクセスするとき、私たちは、私は、いつでも皆さんの側にいます。どうか忘れないでください」
そう発言する田中さんの姿が「脳裏に鮮明に残っていて」と、潘さんは振り返る。「今、思えばと...。そう思えるような瞬間が脳を駆け巡っています。忘れたくないし、忘れられないから。いつか迎える、その日のために、此処に残しておくね」。
敦子さんとマイクの前で最後に一緒だったのは、ドラマ「THE LAST OF US」だったという。その時、敦子さんは「まだまだ沢山学びたい」と話していたとし、「お家でのことや息子の光くんのことを話すお母さんとしての敦子さんと、たくさんお話をしました」と説明した。
潘さんは、最後に「未だ実感が湧きません。手を合わせに、会いにいけたら良かったんだけど...」とし、「せめて、此処に偲んで」と締めくくった。