財布とスマホ、どちらが紛失したら困る?
今回の結果をどう見たらよいのか。J‐CASTニュースBiz編集部は、調査を行なったMMD研究所の担当者に話を聞いた。
――「スマホ依存に関する定点調査」とのことですが、どんな調査をしてきましたか。これまでの調査に比べて依存度の割合は高まっているのでしょうか。
担当者 毎年ではありませんが、定期的に聴取しているテーマです。スマホ依存の自覚をベースに調べており、2019年以降では毎年、「依存している」人は70%前後で推移しています。今回は62%ですから、少ないほうですが、「かなり依存している」と答えた人が23%もいました。これは、過去最高の割合です。
それ以外では、時事ネタなどと絡めたものを聴取しています。過去には「歩きスマホに法的規制を設けるべきか」や「スマホ接触時間」「スマホ依存度チェック」などがあります。
「財布とスマホ、紛失して困るのはどっち?」という問いかけでは、年々スマホの割合が高くなっており、2022年にはついに10代・20代では同数になりました。
――たしかにスマホがあれば、キャッシュがなくても大丈夫だし、個人情報がいっぱい入っていますから、財布より大事な人も多いでしょうね。
ところで、スマホ依存度は男性では10代、女性では10代~20代が突出して高いですが、どういう理由からでしょうか。
担当者 【図表2】の「スマホに依存していると思うジャンル」の上位3を見てください。
男性10代では「動画視聴」が62.2%、「SNS」が54.6%、「ゲーム」が50.4%となっています。いずれも接触する時間が長いものばかりなので、依存の一因となっていると考えられます。
同様に女性でも10代~20代のトップ3を見ると、「SNS」「動画視聴」「音楽」「LINE」と、接触する時間が長いものばかりが並びます。