中国メディア「捜狐」(ウェブ版)が2024年8月25日、卓球女子五輪メダリストの伊藤美誠(24)の特集記事を組み、28年ロサンゼルス五輪での復活に期待を寄せた。
世界的プレイヤーである伊藤は、16年リオデジャネイロ五輪、21年東京五輪に出場し、計4個(金1、銀1、銅2)のメダルを獲得。五輪3大会連続出場が期待されたパリ五輪は、選考会で結果を残せずシングルス代表を逃した。
「伊藤はロス五輪に向けて努力を続け、技術を高めていくだろう」
パリ五輪には同世代の早田ひな(24)、平野美宇(24)がシングルス代表に選出され、張本美和(16)が団体戦メンバーとして出場した。
パリ五輪で日本勢は躍進し、女子シングルスで早田が銅メダル。女子団体で銀メダルを獲得した。
パリ五輪が閉幕し、日本代表の3人はそれぞれ再スタートを切るが、伊藤も次なる目標へ向けての一歩を踏み出す。
9月9日に開幕する国際大会「WTTチャンピオンズマカオ2024」にエントリーしたことが発表された。同大会には早田、張本、平野らもエントリーしている。
「捜狐」は、伊藤の現状について説明しつつ、今後の展望を次のように記した。
「24年パリ五輪で挫折を味わっても、伊藤美誠は決して落ち込むことはない。むしろ、彼女の卓球への情熱はますます強くなっている。 28年のロサンゼルス・オリンピックに向けて、彼女は努力を続け、技術を高めていくだろう」
「伊藤と孫の試合は毎回名勝負と言われる」
そして、28年ロサンゼルス五輪で孫穎莎(23)との再戦に期待を寄せた。
伊藤と孫はともに世界トップ選手で、これまで数々の国際大会で死闘を演じてきたライバルだ。孫はパリ五輪で女子団体、混合ダブルスで金メダルを獲得し、シングルスは銀メダルだった。
記事では「伊藤美誠といえば、中国の孫穎莎とのライバル対決が注目の的であることは間違いない。この2人の試合は毎回名勝負と言われ、勝敗の行方が見ものだ。特に28年ロサンゼルス五輪での再戦は、卓球大会の大きな見どころとなるだろう」と解説し、伊藤の実力に言及した。
「伊藤美誠は間違いなく孫にとって手強い相手だ。彼女の柔軟な戦術と総合的な技術力、特にここぞという時の冷静さと思い切りの良さは、逆境での勝利を可能にしている。従って孫は伊藤美誠との試合に勝つために全力を尽くす必要がある」
中国メディアが期待する「伊藤対孫」の再戦は見られるのか。国際卓球連盟(ITTF)は8月27日に最新の世界ランキングを発表し、伊藤は前回と変わらず9位にランクされた。