人気イラストレーター、「AIイラストのPR依頼」に怒り 「面と向かって中指立ててFワード言うのと同じ」

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   人気イラストレーターの岸田メルさんが2024年8月26日、自身の元にAIイラスト案件が届いたとして怒りをあらわにした。

  • AIイラストに苦言(画像はイメージ)
    AIイラストに苦言(画像はイメージ)
  • 岸田メルさんのX(@mellco)より
    岸田メルさんのX(@mellco)より
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  • 岸田メルさんのX(@mellco)より

「絵描き側に立とうとするんじゃないよ」

   岸田さんはXで「自分は以前、消費者にとってAIイラストは悪では無いと言ったまでで、描き手にとってはふざけるなよでしかないでしょ」と、自身の立場を表明。「そういう感情がわからねーやつがエンターテイメントとか絵描き側に立とうとするんじゃないよ」とつづった。

   このポストを投稿した理由について岸田さんは、「DMでAIイラスト関係のPRの案件がきてたので、アホかと思いました」と説明した。

   一方、AIイラストについては「でも別に高精細で可愛かったらなんでもええやんて人もたくさんいるわけで、それは別にいいと思うんですよね」と一定の理解を示す。

   しかし、「受け手は作り手の気持ちとか別に考えなくてもいいと思うけど、こっち側でなんかしようとか思ってる会社がわかってないのは、率直に言って今すぐそんな仕事辞めた方がいいと思います←最大限配慮した言葉遣い」とし、「絵や作品を見た人が、それにどれだけ労力が費やされてるかどうかを考える必要は特に無いと思うんですよ,商業美術は見たまんまが全てだと思うので。ただそれを人間が一人一人魂を削って作ってるんだって発想がないやつは本当にセンスが無いとと思うから、わかってるような感じで表現者ヅラしないで欲しいですね、軽蔑します」とオファーをかけた企業側に苦言を呈した。

「絵描きみんな穏やかだから言えないだけですよ」

   その後もXで「自分はAIイラストに対して、倫理観やモラルの観点から否定するのは違うと思ったから、別にいいんじゃないですかみたいにTwitterで発言した事はあった」としながらも、「けど、絵描き側の怒りがでかすぎるから技術や需要を怒りで否定するのは変だな、と思ってただけで、怒りそのものは当然なんですよ 以上です」と、AIを容認しつつも違和感を抱いている立場を表明する。

   また、「イラストレーターに対してニコニコAI案件でなんかしましょう?みたいに言うやつ、面と向かって中指立ててFワード言うのと同じだと考えた方がいいですよ。絵描きみんな穏やかだから言えないだけですよ。ふざけすぎ」とあらためて批判的な立場を強調していた。

   この一連の投稿には、

「クリエイターにそんなDMくるなんて世も末です」
「料理人に『インスタント食品は安くて簡単で美味いのに。使えば?』って言うようなもんですよね」

という声が集まっていた。

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