協会への相談「自殺しやすいと書かれていて不安に」
協会に寄せられている相談とは、どういうものなのだろうか。
「例えば『私のタイプは自殺しやすいと書かれていて不安になってしまい、不眠症になってしまいました』とか『将来このタイプは貧乏になると書かれていて絶望している』とか。『自分のタイプは悪い母親になると書かれていてショックから抜け出せない』という方もいました。協会としては、かなり深刻な問題が起きているなと感じています」
このような相談の増加を深刻にとらえ、協会のウェブサイトには「16Personalities性格診断テストを「MBTI(R)」だと思って受けられた方へ」というページを設けて、正式のMBTIの理解を、と注意を呼びかけている。
「そもそもMBTIは日本において商標登録されている(ので)商標権を侵害する場合には、損害賠償又は刑事罰の対象となります。また、MBTIの信頼を損ねるようなサイトや動画については、少なくとも不法行為に基づく損害賠償請求の対象となる可能性があります」(一部要約)
そして、MBTIを用いて興味本位なサイトや動画などのコンテンツを作っている人たちに対し「状況をご理解いただき、速やかなる対応をお願い致します」と呼びかけている。
そのうえで、協会としては、類似サイトをきっかけに少しでもMBTIに興味を抱いたのであれば、日本MBTI協会の有料体験セッションを受けてみては、と呼びかけている。
「MBTIは、検査結果をきっかけにしながら、一定の訓練を受けた有資格者のもとで、自分自身の理解を深めていくプロセスを重視するメソッドです。検査を受けた方の利益を最優先に考えていますので、検査結果だけで人の性格を判断したり、診断することはありません。ぜひ正しい使い方をしていただきたいです」
(C)MBTI and Myers-Briggs Type Indicator are registered trademarks of the Myers-Briggs Type Indicator Foundation in the United States and other countries.