「MBTIハラスメント」とは何か? 公式団体は「あってはならない」と注意呼びかけ

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サイトには「カリスマ的だが偽善的な人間」の文字が

   前出の16Personalitiesによると、ENTJは優秀な管理者である「幹部」、ENTPは賢くて好奇心旺盛な「討論者」と位置づけられ、ポジティブな人材であることをうかがわせる。

   一方で、同じタイプについて、別のサイトでは「ENTJ=人を操るのが得意で裏表があり、カリスマ的だが偽善的な人間」「ENTP=議論好きで相手を論破することに快感を覚える、軽薄で持続力のない人間」と評している。

   このような言葉でレッテルを貼られてしまっては、採用担当者もこういうタイプを雇いたくなくなってしまう。以上は、あくまでも16Personaritiesの性格診断についてのコメントや解釈だ。

   ネットを検索していると、一般社団法人日本MBTI協会のホームページに「MBTIと似ている性格診断テストについて」と題した文章が掲載されているのを見つけた。そこにはこう書かれている。

「MBTIは、受けられた人の利益を最優先に考えていますので、検査結果だけで人の性格を判断したり、診断することはありません。MBTIは、受けた本人が自分の検査結果をきっかけにしながら、一定の訓練を受けた有資格者のもとで、自分自身の理解を深めていくプロセスのほうを重視するメソッドです」(一部要約)

   このサイトによると、現在、日本で出版されている日本版のMBTIは国際規格に則って開発された性格検査であり、「本来ホームページなどで簡単に回答はできないものですし、してはいけないもの」だというのだ。

   そこで日本MBTI協会に連絡をとると、MBTIを面白おかしく紹介したコンテンツがネット上に存在していることは協会として承知しているという。

「まず強調したいのは、MBTIがハラスメントとして使われることは、絶対にあってはならないということです。もちろんほかの心理検査も同様です。『疑似科学的』など不正確な部分がいくつもあるWikipediaの記述も、協会の修正が反映されない状況が続いています。 私たちからは『MBTIに似て非なる検査は絶対に受けないでください』と言うことまではできません。しかし協会には、診断結果をネガティブな表現に勝手に解釈したサイトを目にしてしまい、時には号泣しながら電話をしてこられる方もいて、状況を大変憂慮しているのが正直なところです」
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