芸能プロダクション「STARTO ENTERTAINMENT」が2024年8月23日、「当社契約タレントへの権利侵害に関する通報窓口を設置」したと発表した。
ネット上の加害予告や誹謗中傷「年々増加し、大きな社会問題」
STARTO ENTERTAINMENTは23日、公式サイトを通じて「所属タレントを守るため、権利侵害通報窓口を設置いたしましたので、お知らせいたします」と発表した。
所属するタレントらをめぐる問題として、「IT化が進み便利な社会になった反面、SNSなどを通じたネット上の加害予告や誹謗中傷といった悪質な書き込みが年々増加し、大きな社会問題となっています」とし、「当社契約タレントへも、毎日のように加害予告や明らかな誹謗中傷が起こり、看過することができない事案が確認されております」と説明した。
こうした中で、「当社が未確認だった問題について、応援してくださっているファンの皆様からの情報提供から、解決に向かった事例があり、タレントもとても感謝しておりました」。そこで、ファンによる情報提供の重要性を鑑み、権利侵害に関する情報を通報するための窓口を設置したという。
「ライブの無断録音・無断撮影した音源や映像をインターネット上で配布」も対象に
権利侵害の対象となる悪質な行為として、「加害予告、誹謗中傷だけでなく、ライブの無断録音・無断撮影した音源や映像をインターネット上で配布する著作権侵害行為など」と具体例も挙げている。
こうした契約タレントを脅かす権利侵害行為については「法的措置を含めた毅然とした対応をとっていく所存です」と説明している。
今回の窓口設置に際し、「全ての通報に目を通し、外部弁護士を含め問題をしっかりと把握し対応してまいりたい」とした。
新たに設置された「権利侵害通報フォーム」では、「通報内容(権利侵害の事実)」や対象サイトのURL、アカウント名などの対象のSNSアカウントを特定する情報を通報できる。
こうした対応について、SNSでは「はっきり表明してくれると、抑制にもなるし良いことだよね」「誹謗中傷だけじゃなくて、ライブの盗聴盗撮も権利侵害通報フォーム通報できるようになったのはいい事だと思う本当に」などと支持する声が相次いでいる。また、今回の対応ではチケットの高額転売については触れられていないことから、「権利侵害の通報窓口は一歩前進なのかもだけど、同時にチケットの高額転売対策も本気で動いて欲しい」などとする訴えもある。