市川市「スプレーなどで河川敷を汚さないで」 花火大会を前に、禁止の場所取り行為に注意喚起

   千葉県市川市内の江戸川河川敷で、恒例の「市川市民納涼花火大会」が開かれるのを前に、市が事前の場所取りは禁止しているとして、注意喚起している。

   2024年8月24日開催の花火大会について、市は前日の23日、「大切なお知らせ」と題して公式Xを更新した。

  • 昨年の打ち上げの様子(花火大会の公式サイト投稿の動画から)
    昨年の打ち上げの様子(花火大会の公式サイト投稿の動画から)
  • 市川市の公式Xから
    市川市の公式Xから
  • 昨年の打ち上げの様子(花火大会の公式サイト投稿の動画から)
  • 市川市の公式Xから

「これらは罰せられる行為です。絶対におやめください」

   そこでは、「花火大会会場内での事前の場所取りは禁止です」と告げたうえで、次のように呼びかけた。

「近年では消えにくいスプレーなどで河川敷の景観を汚す行為などが増えておりますので、絶対におやめください。他の方とスペースを共有し、全員が安心して楽しめる環境づくりにご協力をお願いいたします」

   写真も2つ投稿されており、その1つを見ると、河川敷の道路上に、ずらりと場所取りのビニールシートが敷かれた様子が撮られていた。路上にも、テープのようなものを使って、何かのメッセージが書かれている。中には、テントもあった。

   また、もう1枚の写真には、チョークのようなものを使って、星やハートなどが描かれ、「とるな」と書かれていた。そのスペースの隣などにも、同様に絵が描かれていた。

   花火大会の公式サイトでは、「よくある質問」のページで、「事前の場所取りはできますか?」の質問に「一切認めておりません」と答えたうえで、こんな警告をしている。

「大会前日まで警備員による巡回を行っており、場所取りと思われるものは撤去させていただいております。近年は消えにくいチョークやスプレーなどで河川敷の景観を汚す行為など、悪質な場所取りが横行しています。これらは罰せられる行為です。絶対におやめください」

場所取りで通行人がケガすれば、賠償責任が生じるとも指摘

   また、場所取りのためのシートや杭、割り箸、ひも、ガムテープなどが原因で、通行人がケガをする事態にも触れており、「賠償責任は場所取りをしていた方にあります」とクギを刺した。

   マナーの悪いケースは、他にもあるとした。

   仮設トイレを設置しているにもかかわらず、近隣の住民から「トイレ以外の場所での用足し」についても毎年苦情があるという。「この行為は犯罪です。常識ある行動をお願いします」と訴えた。また、三脚を立てて撮影している観客がいて、例年のように観客同士のトラブルの原因となっているとして、「周囲の方のご迷惑になるためご遠慮ください」と呼びかけた。

   なお、市川市の公式Xでは、もう1つの「大切なお知らせ」も投稿しており、そこでは次のように書かれていた。

「会場では電波が繋がりづらくなります 花火大会当日(24日)は多くの観覧者が河川敷に来場するため、スマートフォン等は不通になることが想定されます。トラブル防止のため、家族や友人等とはぐれた際に集合場所等を事前に決めておくことを推奨します」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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