パリ五輪のレスリング女子フリースタイル50キロ級で、決勝に進出しながら試合前の計量で体重が100グラム超過し失格となった、インド代表のビネシュ・フォガット選手が2024年8月23日までにインスタグラムを更新した。
公開されたのは、天を仰いでガッツポーズをするビネシュ選手自身の後ろ姿の写真で、文章などは添えられていない。
現役続行の意向をにじませていた
ビネシュ選手は6日に行われた1回戦で日本代表の須崎優衣選手に勝利。決勝までコマを進めたが7日朝の軽量に失敗し、失格となった。その後、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に銀メダル授与を求めるも、14日に棄却された。
16日には、3ページにわたる声明文を公開し、自身の生い立ちや家族についてなどをつづったビネシュ選手。五輪での体重超過による失格については、「8月6日の夜と7日の朝」という言い回しで言及し、「私たちはあきらめなかった...しかし時間は止まり、公平ではありませんでした。それが私の運命でした」と、無念だった様子を表現している。
一時は引退を示唆していたビネシュ選手だが、16日の声明文では「おそらく異なる状況下で、2032年までプレーする自分を想像することもできるでしょう。なぜなら、私の中には常に戦い続ける意志とレスリングへの情熱があるからです」と、現役続行する意向をにじませていた。
22日、ビネシュ選手は1枚の写真をインスタグラムで公開した。
それは、インド代表の青いシングレット姿で天を仰ぎ、両腕を高く突き上げガッツポーズをとる自身の後ろ姿だ。
須崎選手に勝利した直後に撮影された写真だった。