レスリング金・鏡優翔、五輪の試合以来「右目の左右が見えにくく」 競技生活への影響は...眼科医「非常に心配」

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強くぶつかった衝撃で

   伊勢屋院長は、あくまで現時点での情報からの見解だとことわったうえで、もっとも可能性が高いのは、視神経管骨折による「外傷性の視神経症」だとみる。

   それは「強くぶつかったことによって視神経を包む骨が折れ、視神経に当たると、その衝撃で視神経が腫れてしまうという状況」だと説明した。「眉の外側あたり」を強くぶつけると、そういった症状が現れることがあるとし、折れた骨が視神経に当たる場所によって、見えにくくなる箇所は異なるという。

   仮に、このけがだった場合、どのような治療をすることになるのか。伊勢屋院長は次のように説明した。

「2日以内くらいに骨折の部分を取り除く手術をする。もしくはステロイドの点滴をして、神経の腫れをなるべく引かせるような治療。もしくはその両方をすることになります」

   今後の競技生活への影響の可能性については、試合から10日以上経ち、症状が続いているという状況を踏まえると、「眼科医としては非常に心配」だという。

   なお、伊勢屋院長は、もう1つの可能性として「網膜浸盪症」も挙げる。

   「目を強くガンとぶつけたことにより、カメラでいうところのフィルムの役割をはたす『網膜』が腫れてしまった状態です」と説明。その場合、「腫れた場所によっては、真ん中は見えるけども左右が見えにくいというのも一応は考えられると思います」とした。

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