進次郎氏、コバホーク...候補者11人?乱立の自民党総裁選 政治アナリストが指摘する「討論会」の意義

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「候補者同士が討論する機会に、力量の違いがはっきりする」

   旧派閥のうち、まだ解散宣言をしていないのは、河野氏が所属する麻生派だけだ。林氏のほか、出馬に意欲を見せている上川陽子外相(71)が岸田派、茂木敏充幹事長(68)と加藤勝信元官房長官(68)が茂木派の出身で、伊藤さんは、1つの派閥から2人が候補になっているケースが2つもあることが、派閥の縛りが緩くなったことの現れだとみる。

   伊藤さんは、推薦人のメドをつけたとされる5人のうち、林氏は、実際に出馬するか微妙だとの見方を示し、さらに2、3人が出馬する可能性があると指摘した。

   5人には、女性が含まれていないため、伊藤さんは、「党内では、女性候補を1人は入れようとする思惑も働くのではないか」と推測する。その中では、高市早苗経済安全保障相(63)が有力なのではないかという。高市氏は、前回支援した小林氏が出馬表明するなどして、推薦人集めに苦しんでいると報じられているが、以前から動いていたため可能性はあるとみている。

   これらのうち、混戦から抜け出す候補は、あるのだろうか。

   この点について、伊藤さんは、「候補者同士が討論する機会を持った方がいいでしょう。そうすれば、候補者の力量がはっきりします」と話した。

   新総裁は、もし支持率が上がれば、10月にも衆院早期解散に踏み切るとの見方を示した。

   ところで、裏金問題などの影響から、自民党が下野することはありえるのだろうか。立憲民主党では、人気のある野田佳彦元首相を9月の代表選で担ごうとの動きがあるが、政権交代の可能性はどうか。

「自民党は議席を減らすかもしれませんが、おそらく政権交代はないと思います。立憲民主党は、支持率を上げられないでいますし、候補者を大量に立てられないでしょう」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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