新潟県と山形県を往復するJR東日本の観光列車「海里」の車内で、若い男性客から「強烈な悪臭」がして気分が悪くなった、とするX上の書き込みが相次ぐ騒ぎがあった。
この男性は、寝袋を持参していたといい、キャンプ帰りだったのではないかとの推測も流れた。車内の「悪臭」とはどんな状況だったのか、JR東日本の新潟支社に取材して話を聞いた。
寝袋を持っていたため、キャンプしたのではないかと推測も
観光列車「海里」は、土日祝日と金曜日を中心に臨時快速として運行し、新潟市内の新潟駅と山形県酒田市内の酒田駅の間を1日1往復する。日本海の景観や地元の特産を使った食事が楽しめるのが売りだ。
異臭騒ぎがX上で報告されたのは、2024年8月18日の日曜日に運行された海里だ。
いくつかの投稿によると、15時過ぎに酒田駅を出発した海里の車内で、途中から20代ぐらいの男性が乗車してきて、異臭が車内に漂った。この男性は、ある無人駅で、売店・イベントスペースがある3号車から海里に乗り込み、客車を移動して1号車まで歩いたという。
何かが発酵したような強烈な悪臭が車内に流れたといい、ハンカチなどで鼻を押さえたり、せき込んだりする客もいたという。投稿者らは、気分が悪くなって吐き気がしたと訴え、うち1人は車掌にこの男性について報告したと書いた。
男性は、トイレにこもったといい、投稿写真を見ると、車掌がトイレのドアを叩いて何かを聞くような様子もあった。車掌は、空調を強くしたり、換気したりして臭いに対処してくれたという。列車内は、すべて指定席になっているが、男性は、空席があったため、車内でチケットを購入していたともいう。
男性が寝袋を持っていたため、どこかでキャンプして風呂にも入っていないのではないかとの推測が出た。この男性は、18時40分ごろに到着した終点の新潟駅で降りたという。