パリ五輪卓球女子日本代表の早田ひな(24)の発言が、中国国内で波紋を広げている。
早田は日本のエースとして女子シングルスで銅メダル、団体で銀メダルを獲得。個人、団体ともに卓球王国の中国にかなわなかったが、五輪の舞台で世界トップレベルを改めて証明した。
日本と対照的となった中国のSNSの反応
中国で問題視されているのは、8月13日にフランスから帰国した際の会見での発言だ。
報道陣から「今やりたいことは?」と聞かれると、「鹿児島の特攻資料館(知覧特攻平和会館)に行って、生きていることを、そして自分が卓球をこうやって当たり前にできているということは、当たり前じゃないというのを感じたいからです」と語った。
知覧特攻平和会館は、鹿児島県南九州市知覧町郡にある歴史博物館で、第2次世界大戦で死亡した特攻隊員の遺品や関係資料などが展示されている。
早田の発言はインターネット上で拡散され、Xでは「早田さんは正しい」「彼女は崇高な精神の持ち主だよ」「早田ひなちゃん素晴らしい」「この方は日本人アスリートとしてすごく尊敬します」などと称賛の声が多く寄せられた。
日本と対照的に、中国のSNSでは早田の発言が物議をかもしている。
複数の中国メディアによると、中国版Xの「微博(ウェイボー)」には早田の発言を問題視する声が多数寄せられ、発言から1週間をすぎても批判の声は収まっていないという。