少し視野を広げ、関心と強みを生かせる仕事を探そう
――具体的にはどうすればよいでしょうか。
栗田貴祥さん 大学のキャリアセンターに相談することで、うまくいかなかったと思うことを解消するためのヒントを頂くこともできるかもしれません。ぜひ、相談されることをおすすめします。
社会人になれば、自分の興味、関心だけでなく、自分の強みが活かせるかどうかも重要になります。自分の強みを再確認し、少し視野を広げ、関心も持てるし、強みも生かせる仕事は何かという視点で見てみると、自分にあった企業との出会いが生まれることもあります。
今後の活動方針をキャリアセンターや、家族、友人などの客観的な第三者の意見も参考にしながら検討し、より自分に合った仕事・企業に出会えるよう活動を進めていただきたいと思います。
――内定取得者の中にも、より自分に合った企業を探して就活を続けている人が多いですが、どういう点に気を付ければよいでしょうか。
栗田貴祥さん まだより自分に合った企業を探し続けている人は、就職活動を通じて、自分らしい豊かな人生を歩んでいくための選社基準とは何なのかという、自分基準の解像度を上げていきながら、最終的には、世の中の基準や他人基準ではなく、自分の基準で納得のいく就職先を見つけていただければと思います。
就職活動に正解はないし、内定はゴールではなく、スタートです。しっかりと自分に向きあい、就職活動をやりきったと思えるのであれば、たとえ、第一志望の企業と縁がなかったとしても、予想していなかった出会いを通じて、自身のキャリアが拓(ひら)かれる可能性は十分にあります。
自分自身が納得のいく就職活動を通じ、自身にとっての最良の進路を見つけてもらえればと願います。