歌手の和田アキ子さんが2024年8月18日、同日放送のバラエティ番組「アッコにおまかせ!」(TBS系)でパリ五輪・陸上女子やり投げで金メダルに輝いた北口榛花選手をめぐる自身の発言を謝罪した。
「北口榛花選手に対して『動物に例える』という不適切な発言をしてしまいました」
和田さんは11日放送の「アッコにおまかせ!」で、今大会での北口選手の活躍に触れた。かねてより北口選手のファンだったという和田さんは、北口選手の活躍に拍手を送り、感動の涙を浮かべる場面もあった。
波紋を広げたのは、他の選手を待つ間、北口選手が寝そべりながらカステラを食べていたとするVTRに対する「アハハ......なんか、トドみたいなのが横たわっているみたいな。かわいいなあ......」とのコメントだ。
和田さんのコメントは柔らかい声色で、他意のないコメントだったと受け止めることもできるが、「トドみたい」という表現に賛否の声が寄せられた。
和田さんは18日報道の同番組冒頭で、「わたくしごとですが、少し時間をいただきたいと思います」と切り出した。
真剣な表情で、「先週の放送で、陸上女子やり投げの北口榛花選手に対して『動物に例える』という不適切な発言をしてしまいました。お詫びします」として頭を下げた。
「私自身『はる』のことが大好きで、日本で活躍しているときも、本当に応援しておりました」といい、真剣な面持ちで「ドキュメンタリーで見たんですけれども、彼女は日本で優勝した時も、『もっと上を目指したい』ということで、チェコに経験を移したいと。言語もままならないなか買い物に行ったり、練習をしている姿を見て、『頑張ってるな』と感動しました」とテレビを通じて北口選手の努力を見守ってきたと語った。
金メダルは「本当に心から嬉しく思って。テレビを見て泣いたくらい」
念願の金メダル獲得に、「心から、本当に心から嬉しく思って。テレビを見て泣いたくらいです」という。
発言の意図については、「先週、彼女の寝そべっている姿を見た時に、『かわいい!』と。『かわいい!』と思って、瞬間に出た言葉が動物に例える言葉だったので、リスペクトが足らなかったと思っています。すみませんでした」と説明。
「北口榛花選手ならびに関係者の皆様に心からお詫びしたいと思います。申し訳ございませんでした」と再び深く頭を下げた。
和田さんの謝罪には、「和田アキ子も謝罪する時代になったか...。番組の顔がまずきちんと謝罪するのは当然」と謝罪は妥当だとする声が出ている。
一方で、和田さんの発言に悪意はなかったとして、謝罪を疑問を呈する見方もある。
「話題になっていたので和田アキ子の『トド発言』を今知ったのだが、そんなに物議を醸すほどかなぁ。僕も多くの人(著名人含む)たちにバカにされた事はあるが、和田さんの発言は愛情表現に聞こえるが。まぁ謝罪したのは良いことです。しかし、そんなに話題にするほどかなぁ? 愛情表現だと思いますが...」