飛行機に乗った際に機内の注意事項を説明する「機内安全ビデオ」に、人気ゲーム「ポケットモンスター」のキャラクターがお目見えした。全日空(ANA)とポケモンのライセンス管理を行っている株式会社ポケモンが2024年8月15日、お披露目した。
この日は、ポケモンの世界大会「ポケモンワールドチャンピオンシップス(ポケモンWCS)2024」に出場する日本代表選手団の出発式が羽田空港で行われていた。壇上でビデオがお披露目されると、選手団からは歓声があがっていた。
2種類の動画に30種類以上のキャラクターが登場
機内安全ビデオには18種類のキャラクターが登場。ピカチュウはシートベルトを締め、カモネギはネギを荷物棚に収納したりする。電子タバコを吸おうとする乗客はプリンに注意される。
一方、目的地到着時に流れる「降機ビデオ」も制作され、2本合わせて30種類以上のキャラクターがお目見えする。
ビデオは、ANAのYouTubeチャンネル「Global Channel ANA」で公開されているほか、特別塗装機「ピカチュウジェットNH」(ボーイング787-9型機)と「イーブイジェットNH」(ボーイング777-300ER型機)の2機限定で上映が始まっている。
世界大会は8月16日から18日にかけてハワイ・ホノルルで開かれている。出発式では、代表選手一行が乗る羽田発ホノルル行きのNH186便が「ピカチュウジェットNH」で運航されることが発表されると、選手からは拍手と「おお~!」という歓声があがっていた。
「楽しみながらも、最後までしっかりとご覧いただける内容」
ANAの植野素明・執行役員CX推進室副室長は、「楽しみながらも、最後までしっかりとご覧いただける内容」だと説明した。
ポケモンの宇都宮崇人・最高執行責任者(COO)は、国家を背負うことが多い五輪と対比する形であいさつ。
「ポケモンを好きでいる人たちは、住んでいる地域や文化の違い、言語の壁なんか、簡単に超えてしまえると思う。そうだよね、ピカチュウ!」
と、ここでピカチュウを呼び込んだ上で、
「国を背負うのではなく、世界中のポケモンの仲間と絆を結んできてほしい」
と選手にエールを送った。
(J-CASTニュース編集委員 兼 副編集長 工藤博司)