アイドルグループ「Buono!」の「初恋サイダー」や水樹奈々さんの「沈黙の果実」などで知られるシンガーソングライターで作曲家のしほりさんが2024年8月14日、Xで過去の経験を明かし注目を集めている。
「本当に残念だよ。俺はアイドルとかアニメとか興味ないしどどうでもいい」
しほりさんは、ゲームやテレビアニメの主題歌をはじめとするオリジナル楽曲を手掛けているほか、アーティストや声優らへの楽曲提供も行っているシンガーソングライターだ。18年に渡米し、現在はニューヨークを拠点として活動している。
しほりさんは24年8月14日、Xで過去に自身のファンだったという男性から激怒されたというエピソードを明かした。
「そういえば渡米直前くらいまで10年以上ずーっと応援してくれてたおじさんファンの方がいて、ずっといい人だと思ってた」というしほりさん。
メジャーアーティストへの楽曲提供をするようになってから、しばらくぶりのライブ訪れた男性は「ライブ中珍しく不機嫌そうだなあと不思議に思ってた」ところ、ライブ後に男性から怒りの声を受けたという。
「本当に残念だよ。俺はアイドルとかアニメとか興味ないしどどうでもいい。しほりのオリジナルだけが聴きたいんだよ!」
当時、提供先の楽曲をきっかけにライブに訪れる人も増えていたことから、しほりさんは提供曲をセルフカバーして披露していた。男性はそれを不満に思っていたという。
しほりさんが「そうなんですね、私は私で考えがあってセットリストは決めてますけど、逆にそんなふうに言っていただける気持ちは嬉しいです」と答えたところ、男性の怒りに火がついてしまったという。
「怒りがどんどん湧き上がってきたようでボルテージは上がり続け、ついに周りがドン引きするほどの大声で怒鳴りつけられ、去っていった」
しほりさんは「うわあみんな引いてるう」と不安がるも、「他のファンの方たちが『様子がおかしかったね。あんなの気にすることないよ』と優しく声をかけてくださった」とした。
「私だってアーティスト活動だけで成功できたらどれだけよかったかと思ってたけど......」
しほりさんにとっては「私が23、4くらいのクソガキ時代からお父さんみたいにいつもあったかく見守ってくれた古参ファン」だったといい、豹変ぶりに傷ついたと振り返った。
男性はしほりさんの反応に満足していたようで、「ライブハウスの主のおばちゃんが、『◯◯さん妙なことになってたね。すごく満足そうな顔で「ガツンと言ってやりましたよ」って言ってたよ。』と教えてくれて、さらにドン引きした」とした。
しほりさんは男性に「自分の手の届かないところに行ったのが面白くなかったのか、コントロール下にいないと気に入らなくてご乱心したのか知らんけど、もう二度と来るなって思った」と怒りをにじませ、楽曲提供などに注力していた当時の心境をこうつづった。
「私だってアーティスト活動だけで成功できたらどれだけよかったかと思ってたけど、それだけじゃ無理だったから自分の才能を違う形で使って死ぬほど努力して別のキャリアを足して自分なりのやり方で頑張ってたわけさ。それを何も知らず上から叱りつけて満足って、ふざけんなだよね」
「アーティストとファンとみんなで『迷惑行為は許さない』って業界全体の治安を上げていこう」
しほりさんのみならず、男性のようなファンは他にも複数存在しているという。
「女の子がソロで活動してるとこういう目にたびたび遭うんです。プロデューサーでもないし人生の責任をとってくれるわけでもないのにああだこうだ説教調教したがるおじさん」
迷惑行為について、「こういうのに遭遇したら皆さんも積極的に駆除していきましょう」としたしほりさん。「うちからいなくなっても他のアーティストに流れるだけですから、アーティストとファンとみんなで『迷惑行為は許さない』って業界全体の治安を上げていこう」と環境改善を呼びかけた。
しほりさんの投稿には、「実はほとんどの新人は経験あるお話。昔から応援してる人って、我が物顔で応援してるという大義を振りかざしてくる。思い通りにならないと切れる人めちゃくちゃ多いの。推しのやり方や活動方針に口出すようになったら終わり。それ、応援じゃないんよ」「推しはあくまで推し。自分の思い通りになる身内じゃないし、友達でもないし、人形でもない。勘違いファンはどこでもいるから怖い」など、共感と怒りの声が寄せられている。