高橋洋一の霞ヶ関ウォッチ 岸田政権、ついに命運尽きる...号砲鳴った自民総裁選の読み解き方

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

高市氏はトランプ氏でもハリス氏でも対応できる

   一方、麻生氏は、一時は上川陽子外相が本命と言われたが最近勢いはない。ただし、一部には高市早苗氏が隠し玉だという人もいる。もし、そうなると、国民人気のある高市氏を党内基盤のある麻生氏が担ぐと、前回総裁選において高市氏を安倍氏が担いで旋風を巻き起こした再来になる。

   実は高市氏は、11月の米大統領選の勝者が共和党のトランプ前大統領でも民主党のハリス副大統領でも対応できる稀有な人物だ。トランプ氏であれば保守として政策で波長があうだろうし、ハリス氏でも女性同士、しかも高市氏はかつて米民主党議員のスタッフの経験もあるからだ。

   いずれにしても、安全保障、財政・経済など自民党総裁選でおおいに論戦してもらおう。


++ 高橋洋一プロフィール
高橋洋一(たかはし よういち) 元内閣官房参与、元内閣参事官、現「政策工房」会長 1955年生まれ。80年に大蔵省に入省、2006年からは内閣参事官も務めた。07年、いわゆる「埋蔵金」を指摘し注目された。08年に退官。10年から嘉悦大学教授。20年から内閣官房参与(経済・財政政策担当)。21年に辞職。著書に「さらば財務省!」(講談社)、「国民はこうして騙される」(徳間書店)、「マスコミと官僚の『無知』と『悪意』」(産経新聞出版)など。

1 2
姉妹サイト