パリ五輪・卓球女子団体銀メダル、シングルス銅メダルを獲得した早田ひな選手が2024年8月13日、自身のインスタグラムを更新。リザーブとしてサポートしてくれた木原美悠選手への感謝を記した。
「美悠、誕生日にひなちゃんの銅メダル見たいねん」
早田選手は13日、「今回一緒に団体戦を戦ってくれたひらみう、美和ありがとう」と書き出し、平野美宇選手と張本美和選手に感謝を伝えた。「2人のお陰で決勝までコートに立ち続けることができ、最後勝ち切ることは出来なかったですが凄く幸せでした」。
続けて、早田選手は「そして美悠様 リザーブという1番難しい立場を最後まで明るく楽しそうにやりきっててすごいなと思いました」と、木原選手に言及。
リザーブとは、団体戦で出場するメンバーにアクシデントがあった場合、代わりに出場するために控えている選手。また、代表選手の練習パートナーを務めるなど、試合に向けさまざまなサポートを行う。
「(早田選手が)怪我をしてから試合前はほとんど練習してもらっていましたが、1時間半の練習時間を取っていてもテーピングの巻き直しなどで15分ぐらいしかできなかったり、痛みがあり練習メニューが限られてしまったりなかなか思うように練習出来ない私を最後まで勇気づけてくれて自信を持たせてくれてほんとに感謝しています」
早田選手はシングルスの準々決勝(8月1日)で左腕を痛めていたため、団体戦に向けた調整は難しかったようだ。
そんななか、「『美悠、誕生日にひなちゃんの銅メダル見たいねん』って言われた時は正直不安しかなかった」と明かし、「結果で恩返しできてメダルを見せることができて良かったです」と振り返った。
「団体戦に入ってからも2人と一緒にメダルを取って絶対に4人でメダルをかけて写真を撮る!って決めてたのでそれを実行できて本当に良かったし、その気持ちがあったからこそどんな治療にも耐えられました」
「でもメダルを貰えるのは3人だけ」
早田選手自身、21年の東京五輪ではリザーブとしてチームに同行していた。リザーブの役割やその難しさについて「裏で1番動かなきゃいけないですし選手が誰か棄権になった時のために自分の練習もしなきゃいけない、本当に難しい立場です。でもメダルを貰えるのは3人だけ、おめでとうと言われるのも3人だけです」と明かす。
その上で、「出場する選手は当たり前に頑張っていますがリザーブはそれ以上に朝から夜まで頑張っていると思います。だからこそ木原選手も認めてもらいたかったし4人で頑張ったと思ってもらいたかったです」と語った。
コメント欄では、「素敵なチームワークを教えてくれて、ありがとう」「リザーブの立場をよく理解している早田選手だからこその木原選手への思いですね!」「こういうコメントがあってこそ、日の目を見づらいリザーブの活躍も知る事が出来ます」などと称賛する声が上がっている。