パリ五輪競泳男子100メートル自由形で金メダルを獲得した潘展楽(中国、20)が、選手村の食事について苦言を呈した。複数の中国メディが2024年8月7日に報じた。
潘は中国競泳界の若きエース。7月31日に行われた100メートル自由形で、46秒40の世界新記録をマークして金メダルを獲得した逸材だ。
「ここでの調味料は塩だけ」「韓国のキムチは選手村で最高」
金メダルを獲得して気持ちが緩んだのか、藩は中国国営テレビのCCTV(中国中央電視台)のインタビューに応じた際、選手村の食事事情に関して思わず「本音」を漏らしたという。
「詩華日報」(ウェブ版)によると、藩は「ここの食べ物は本当にまずい、最悪だ。ここでの調味料は塩だけ。作られた肉は木をかじっているようで、加える調味料もない」と語ったという。
そして、選手村の食事で一番おいしかったものを問われると、「韓国のキムチは選手村で最高です」と答えたという。
海外メディアの報道によると、今大会、選手村の食事に関して、各国選手からの「苦情」が相次いでいるという。不満を訴える選手の中には、選手村から出ていくものもいたという。
食事以外でも選手村の生活環境に対する不満が噴出している。
複数の海外メディアによると、競泳男子100メートル背泳ぎで金メダルを獲得したトマス・チェッコン(イタリア、23)は、選手村内に与えられた自室にエアコンがないことに不満を爆発させたという。
競泳イタリア代表選手「エアコンがなく、暑くて、食事はまずい」
スペインメディア「LAVANGUARDIA」(ウェブ版)によると、チェッコンは「ビレッジにはエアコンがなく、暑くて、食事はまずい。このために多くのアスリートが引っ越している」と批判した。
チェッコンの話によると、日夜、騒音と暑さのため眠れない日々が続いたという。
後日、公園の芝生の上で昼寝をしているチェッコンの姿が目撃され、SNSで拡散された。
また、韓国競泳選手からは、選手村と会場を結ぶシャトルバスに関する苦情が出た。
韓国の地元メディアによると、競泳代表のファン・ソンウ(21)が、「バスに本当に多くの選手が乗るからサウナのようだ。外の気温よりバスが暑くなる状況が発生する。選手村からプールまで、今日は1時間半かかり、とても大変だ。テロの脅威のせいか窓も開けられなくて安全要員がテープを貼っていた。解決策が必要だ」と訴えたという。
大会は残すところあとわずかで、日本時間12日に閉会式が行われる。