レスリング日下尚、名前の由来は「高橋尚子」だった 金メダル片手に悲願の初対面「最高に楽しい...」名言もオマージュ

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   パリ五輪・レスリング男子グレコローマンスタイル77キロ級で金メダルを獲得した日下尚(くさか・なお)選手が2024年8月8日、自分の名前の由来となった金メダリストに会ったことを報告した。

  • レスリング男子で日下尚選手が金メダル(写真:エンリコ/アフロスポーツ)
    レスリング男子で日下尚選手が金メダル(写真:エンリコ/アフロスポーツ)
  • 日下尚さんのX(@Nao_Kusaka70)より
    日下尚さんのX(@Nao_Kusaka70)より
  • レスリング男子で日下尚選手が金メダル(写真:エンリコ/アフロスポーツ)
  • 日下尚さんのX(@Nao_Kusaka70)より

「オリンピック優勝は宿命でした。最高に楽しい6分間でした」

   日下選手は8日の決勝戦で、カザフスタン代表のデメウ・ジャドラエフ選手と対戦した。第1ピリオドでは2ポイントを先制されるも、第2ピリオドで崩し技を繰り出し逆転。5-2で見事金メダルを獲得した。

   日下選手は8日夜にXを更新し、名前の由来となった元マラソン選手で、シドニー五輪金メダリストの高橋尚子さんに会ったことを明かした。投稿には、金メダルを手にした日下選手と高橋さんの笑顔のツーショットが添えられている。

「高橋尚子さんから由来され付けられた尚という名前。ようやく会うことができました」

   日下選手は、高橋さんがシドニー五輪で金メダルを獲得した2000年生まれ。高橋さんの走りに感動した両親が、高橋さんにちなんで「尚」と名付けたという。

   念願の対面に、「オリンピック優勝は宿命でした。最高に楽しい6分間でした。沢山の応援ありがとうございました」と喜びをあらわにした。

   日下選手は、試合直後のインタビューでも、高橋さんがかつてシドニー五輪で口にした「最高に楽しい42・195キロでした!」とのコメントをもじり、「最高に楽しい6分間でした!」と語っていた。

   日下選手の投稿には、「Qくんって呼ばれそう ご両親の思いと本人の努力が結びついて 本当によかったですね! おめでとうございます!」「わー! 名付け親(?)様とご対面おめでとうございます 勿論金メダルもおめでとうございます」など、祝福のコメントが相次いだ。

「きちんと優勝して(高橋さんに)お会いするのが自分のゴールだったので」

   日下選手と高橋さんの対面は、同日放送の報道番組「News23」(TBS系)でかなったものだ。

   TBSの五輪中継スペシャルキャスターを務める高橋さんが、初対面だという日下選手に「初めましてなんですが、そんな気持ちにはならない気持ちです」と声をかけた。

   「最高に楽しい6分間でした!」というコメントについて高橋さんが「準備されていました?」とすると、日下選手は「そうっすね......、はい。いざ目の前に(本人が)いると、なんかアレなんですけど......」と照れ笑い。

   「憧れじゃないですけど、名前のアレ(由来)で。本当に尊敬というか、それ以上の存在というか。追ってきた存在なので、言いたかったですね」。「きちんと優勝して(高橋さんに)お会いするのが自分のゴールだったので、めっちゃ嬉しいっす、今」と、高橋さんとの対面が目標だったと語った。

   名前の由来について「お母さんが高橋尚子さんのファンで。好きで、名前つけてもらっただけなんですけど」と明かし、「(高橋さんが)金メダリストと分かって、育っていく中で、オリンピックは心のどこかにあって。『レスリングでオリンピックを目指したい』ってなって。この名前と重なって金メダルを強く望むようになりました」と、幼い頃から高橋さんの背中を追っていたと振り返った。

   高橋さんが「24年前のこの思いを引き継いでくださったと、そんな思いで嬉しいです」とすると、日下選手は「自分自身も高橋尚子選手が優勝して、今の僕が優勝できたので。そういったように、子どもたちに影響を与えられるような存在になれればなと思ってます」と決意を新たにしていた。

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