南海トラフ臨時情報で「不要不急のご旅行は中止して」 愛知環状鉄道呼びかけ、疑問相次ぎ表現変更「気象庁等の情報にご注意」

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「東海地震対応で定めた『地震防災応急計画』を踏襲」

「8月8日16時43分に日向灘で発生した地震を受け、気象庁から『南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)』が発表されました。当社の列車運行は継続いたしますが、今後の南海トラフ地震に関する情報が列車運行に影響を及ぼす可能性もありますので、今後の気象庁等の情報にご注意ください。 ※国が公表している情報等をふまえて、情報を更新いたしました」

   なぜ当初は、不要不急の旅行は中止するよう呼びかけていたのだろうか。

   この点について、愛知環状鉄道の人事課は9日、J-CASTニュースの取材に次のように説明した。

「法律で鉄道事業者は『地震防災応急計画』を策定しないといけませんが、私どもの計画では、『巨大地震注意』または『巨大地震警戒』が発表されたときは、不要不急の旅行中止をお願いするように定めています。愛知県にも、計画を届けてあります。今回は、その計画に基づいて、お客様が第1と考えて案内いたしました」

   人事課によると、南海トラフの前は、東海地震に対応する計画として、地震注意宣言が出たときは、不要不急の旅行中止依頼を定めていた。南海トラフと呼ばれるようになってからは、このときのものをスライドさせたという。ただ、地震警戒宣言が出たときは、列車を止めるという表現だったが、トラフになって地震注意のときと同じにした。他の鉄道事業者で、旅行中止依頼までするところはないのではないかという。

   9日になって、お知らせの表現を変えた理由については、こう話した。

「計画自体を変えたわけではありませんが、個人の行動まで規制するのかという声が出ましたので、誤解を与えないように違う案内文にしました。不安を感じたといった電話も来ていますが、当初のお知らせには、不安を煽るような意図はありません」

   新しいお知らせについては、状況が変われば、またアップデートするとしている。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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