パリ五輪スケートボード男子ストリートで銅メダルを獲得したナイジャ・ヒューストン(米国)が2024年8月8日にインスタグラムのストーリーを更新し、自身が獲得した銅メダルの劣化を報告した。英紙「デイリー・メール」(ウェブ版)が同日報じた。
「新品の時はとても素敵に見えるんだ」
男子ストリート決勝は7月29日に行われ、ヒューストンは3位に入り銅メダルを獲得。同種目は、日本代表の堀米雄斗(25)が金メダルを獲得した。
競技終了後、米国に帰国したヒューストン。インタグラムの動画で、自宅とみられる場所のバルコニーで銅メダルを手に取って披露した。
銅メダルは、表面、裏面ともにところどころ塗装が剥がれているようにみえる。
「デイリー・メール」は、「オリンピックスターがパリでメダルを獲得してからわずか1週間余りで、メダルの衝撃的な状態を明かす」とのタイトルで記事を公開した。
記事によると、ヒューストンは動画の中で、「このオリンピックのメダルは、新品の時はとても素敵に見えるんだ」と前置きし、次のように語ったという。
「君たちが思っているほど高品質ではない」
「でも、少し汗をかいた肌に触れたり、週末に友人たちに身につけさせたりした後、メダルのいくつかの部分からブロンズの色が欠けてきて、品質の低さがわかる。どうやら、君たちが思っているほど高品質ではないようだ。オリンピックのメダル、もう少し品質を上げないといけないね」
メダル獲得から1週間余りのスピード劣化に、ヒューストンはジョークを交えて「メダルは、まるで戦争に行って帰ってきたかのようだ」と語ったという。
ヒューストンは世界的なスケートボード選手で、Xゲームズでは多数の金メダルを獲得。五輪でのメダルは今大会が初めてだった。
「デイリー・メール」は、記事の最後を「彼のオリンピックは表彰台に上るという結果に終わったが、彼が大切にしていた大会の記念品は、間もなくその威厳を失ってしまった」と締めくくった。