学校の友達のように、自然に話題に出るように
――なるほど。そうなると、相手を把握するには子どもに直接聞かないとダメなのでしょうか。あるいは、子どもを信頼して聞かないほうがいいのでしょうか。
水野一成さん それぞれの家庭での環境や親の考え方、子どもの日々の行動にもよると思います。先ほど述べたとおり、中学生は親からの自立が進む時期でもあり、必ずしもすべてを把握しなくてはいけないわけではないと思います。
ただ、昨今のSNSに関連する事件などを考えると、ある程度把握する、もしくは、オンラインでつながった相手との関係の注意点やリスクについて、子どもと話し合うことが大切ではないでしょうか。
――親子の会話時間が長いと、「オンラインでつながっている相手」を把握している割合が高いという結果も興味深いです。やはり、日ごろからコミュニケーションを深めておくことが大事だということでしょうか。
水野一成さん おっしゃる通り、普段の会話の中で「(学校などの)友達話題」が自然に出るのと同じように、オンラインでつながっている相手についても話題をあげることもよいのではないでしょうか。
普段そういった素地がない場合、いきなり子どもに聞くと、かたくなに話したがらないことも想定されます。