子どもがスマホでつながっている相手、中学生の親は半数が知らない 「まずは、日ごろの対話時間を増やそう」

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オンラインでつながる相手は、本人同士も対面していない場合も

   J‐CASTニュースBiz編集部は、調査を行なったモバイル社会研究所の水野一成さん(子ども・シニア・防災調査担当)に話を聞いた。

――【図表1】の「子のスマホ利用を親がどれだけ把握しているか」ですが、全体的に中学生のほうが、小学生より把握している割合は低いのはなぜでしょうか。
率直に言って、有害サイトにアクセスしたり、SNSで見知らぬ相手とつながったりとか、中学生のほうが何をやっているか心配になると思います。

水野一成さん 小学生のほうが高く出た理由としては、2つの点が推察されます。

1つ目は、当研究所の調査ではスマホの所有開始年齢が10.6歳(小学生高学年)ということ。持ち始めの時期は、より親が子の利用を見ている可能性があるということです。

2つ目は、やはり親と子の関係です。当調査においても、親と子の会話時間は小学生のほうが長いです。コミュニケーション頻度が多く、その中でスマホに関連する話題も出るのではないでしょうか。

――問題になっている「オンラインでつながっている相手」について、中学生は特には把握していない親が多いですが、その理由は何でしょうか。

水野一成さん オンラインでつながっている相手は、日常の中での目視では把握が難しく、子どもから聞かないと分からないことが多いです。しかし、中学生は精神的に親から自立していく時期でもあり、親がすべてを把握するのは難しくなってきます。

オンラインでつながっている相手は、本人同士が対面で会ったことがなく、オンライン上で知り合った相手もいます。SNSだけでも色々なサービスがありますし、ゲームでのつながりもあります。

オンライン上のつながりは多岐にわたり、また匿名性が高いため、親から一方的に確認することは困難かと思います。このようにいくつかの理由が重なり、相手を把握し難いのではないでしょうか。
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