パリ五輪卓球女子シングルス決勝における観客の「不適切」な振る舞いが、中国で波紋を広げている。地元メディア「捜狐」(ウェブ版)が2024年8月7日に報じた。
女子シングルス決勝は8月3日に行われ、21年東京五輪金メダルの陳夢(30)と、世界ランキング1位・孫穎莎(23)の中国代表同士の一戦となった。
SNSに陳に対する「誹謗中傷」の書き込み相次ぐ
21年東京五輪女子シングルス決勝と同じ顔合わせとなった決勝戦。第1ゲームは孫が11-4で先取。これで勢い付いたかに思われたが、陳が第2、第3ゲームを連取した。
孫は第4ゲームを取り返すも、陳が第5ゲーム、第6ゲームと連取。ゲームカウント4-2で陳が孫を下し、2大会連続で金メダルを獲得した。
中国内で注目を集めた一戦は、陳の2連覇で幕を閉じたが、インターネット上では、会場の中国人の観戦マナーが物議をかもしているという。
捜狐の記事によると、問題視されているのは、孫のファンとみられる女性の行為だ。
この女性は試合に勝利した陳に向かって中指を立てたという。中指を立てた画像がインターネットで拡散すると、金メダリストへの「侮辱」行為に多くの卓球ファンから非難の声が上がったという。
このような観客の「不適切」行為の他に、SNSでは陳に対する「誹謗中傷」の書き込みが相次いでいるという。