東京五輪で、岡本選手らを激励した決勝メンバーとして受賞
この決勝で、岡本選手は、逆転を狙って最終演技でフリップインディという大技に挑んだ。スピードに乗って高く舞い上がると、会場からどよめきが起こったが、着地に失敗して転倒してしまった。
涙を流しながら戻ってきたが、そんな岡本選手に各国選手が駆け寄り、オーストラリアとアメリカの2選手が岡本選手を担いで肩に乗せる。そのチャレンジこそ金メダルだと言わんばかりの励ましに、岡本選手も笑顔を取り戻していた。
この決勝に、四十住選手や開心那選手(15)も出場し、それぞれ金・銀に輝いた。お互いの健闘を讃え合う姿は同じで、四十住選手は、銅メダルを取った大親友のスカイ・ブラウン選手(16)(イギリス)と抱き合って健闘を讃え合う姿が五輪の日本語公式Xにも投稿されていた。
4位に終わった優勝候補の岡本選手を担ぎ上げて健闘を讃えたこのシーンは、IOC公認団体の国際フェアプレー委員会にも、高く評価され、22年1月に四十住選手ら7人を東京五輪のフェアプレー賞に選んでいる。
開選手が23年6月にこの賞をスイスで授与されたほか、四十住選手は、パリ五輪期間の24年8月に授賞式に臨んだ。2日のインスタグラムへの投稿で、受賞を報告しており、「模範的な行為」だったとして、握手する手をかたどった像も授与されていた。受賞について、「この様な名誉ある賞を頂き、大変光栄に思います。受賞者の名に恥じぬ様、今後もフェアプレー精神を大切に精進してして行きたいと思います」とつづっている。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)